こんにちは、FXBです。

あなたはFXのスワップポイントをご存じでしょうか?

FXは通貨価格の変動で利益を出す、「為替差益」を狙ったトレードが主流ですが、外貨預金のようにスワップポイントで稼ぐことも可能です。

また、中・長期的なFXトレードをしていくなら、マイナスのスワップポイントがあることを理解しておかないと、「思ったより利益がでなかった」ということになりかねません。

この記事では初心者にもわかりやすく、スワップポイントの基本を解説していきます。

スワップポイントの基本を理解して、新しい稼ぎ方のレパートリーを増やすと共に、トレード成績の向上にも役立てていただけたらと思います。

それでは、説明を始めていきますね。

なお、特に明記していない場合、本記事で記載される為替レートや金利、スワップポイントなどの値は、2019年8月執筆時点の最新のものです。

スワップポイントとは?

FXのスワップポイントとは?

スワップポイントとは、2つの通貨の金利差から計算される1日あたりの金額です。

金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売るとスワップポイントがもらえます。

つまり、金利差が大きい通貨では、売買を繰り返さなくても、毎日多くのスワップポイントをもらって稼ぐことができるのです。

例えば、ドル円を構成する通貨ペアは、米ドルと円です。

2019年8月2日現在、米ドルの方が円よりも金利が高くなっています。

そのため、ドル円を買った場合、金利の高い米ドルを買って、金利の低い円を売ることになるため、スワップポイントをもらえるのです。

通貨ペア「ドル円」における米ドルと円の金利差のイメージ

逆に、ドル円を売った場合は、スワップポイントを支払う(マイナスのスワップポイントが発生する)ことになります。

ポジションを持ち続けるほど、マイナスのスワップポイントがじわじわと利益が減らしていくのです。

1日あたりの額がそれほどでなくても、長期間になるほど無視できない額になります。

そのため、長期トレードをするときは、通貨ペアのスワップポイントがもらえる売買方向を、必ず事前に確認しておきましょう。

スワップポイントの計算方法

スワップポイントの計算方法

スワップポイントは、通貨ペアを構成する2つの通貨の金利差で発生する1日あたりの金額と説明しました。

では、スワップポイントはどのように計算されているのでしょうか?

スワップポイントの計算方法を知ることで、

各国の政策金利の変動
為替レートの変動

これらがスワップポイントに与える影響を知ることができます。

私たち日本人にもなじみのある通貨ペア、ドル円でスワップポイントがどのように計算されているのか見ていきましょう。

お伝えする計算方法は、スワップポイントの概要を理解するために簡略化された計算方法です。

 

政策金利を調べる

まず必要となるのは、ドル円を構成する通貨である米ドル(米国)と円(日本)の政策金利です。

この政策金利の差を用いて計算が行われます。

政策金利は、以下のようになっています。

政策金利
日本(円) -0.1%
米国(米ドル) 2.25%

為替レートを調べる

続いて必要となるのは、ドル円の為替レートです。

執筆時点でのドル円の為替レートは、1ドル=106円60銭前後ですが、計算を簡単にするため、106円としましょう。

これで必要な情報が揃いました。

スワップポイントを計算する

ドル円10,000通貨(10,000ドル)を買った場合のスワップポイントを計算してみましょう。

(1)政策金利の差を計算する

ドル円を買った場合なので、米国の政策金利から日本の政策金利を引き算します。

政策金利の差を計算する

 

(2)金利差から年間の利息を計算する

保有通貨数量に金利差を掛け算します。

今回の例は、ドル円を10,000通貨買った場合ですので、保有通貨数量は10,000ドルになります。そこに政策金利の差2.35%を掛け算します。

年間利息を計算する

これで年間の金額が235ドルとわかりました。

 

(3)年間の利息を日本円に直す

年間の金額が235ドルとわかりましたので、為替レート106円を掛け合わせて、ドルから円に直します。

日本円に直す

 

この金額は、現在の政策金利や為替レートが変わらないまま、10,000ドルを1年間買いで持ち続けた場合に、もらえるスワップポイントの金額になります。

それでは次が最後のステップです。
1日のスワップポイントを計算しましょう。

 

(4) 1日あたりの利息=スワップポイントを計算する

通貨に対する利息は休日なども含めて計算されるので、年間の日数365日で割り算します。

1日あたりの利息を計算

これでドル円のスワップポイントが、1日あたり68円と計算できました。

今回は10,000通貨(10,000ドル)で計算しましたが、5000ドルの場合は、半分の34円ということになります。

スワップポイント計算のまとめ

この4ステップで、スワップポイントを計算できました。

スワップポイントの計算式のイメージ

実際のFXトレードの際には、利用されているFX会社が提示するスワップポイントを使いますので、自分でスワップポイントを計算する事はありません。

しかし、この計算方法を知ることで、

  • 各国の政策金利の変動
  • 為替レートの変動

により、スワップポイントがどのような影響受けるのか理解できたかと思います。

計算方法を理解しておくことはスワップポイントの注意点にも関わってきますので、しっかりと押さえておいてくださいね。

それでは、スワップポイントがどのような特徴を持っているのか、以降で説明していきます。

スワップポイントの特徴4つ

スワップポイント の特徴4つ

ここからはスワップポイントの特徴を4つ挙げて説明していきます。

スワップポイントは毎日変わる
スワップポイントは午前7時頃もらえる
スワップポイントはFX会社によって違う
スワップポイントを数日分もらえる日がある

スワップポイントは毎日変わる

スワップポイントの計算方法で説明しました通り、スワップポイントは以下の2点

  • 通貨ペアの政策金利の差
  • 為替レート

を元に計算されています。

しかし、実際にFX会社がスワップポイントを決めるために行っているのは、もっと複雑な計算です。

政策金利の差、為替レートのほかにも、日々変わる市場金利や各国の政治・経済の動向など、さまざまな要素をくわえて計算しています。

そのため、スワップポイントは毎日計算し直され、更新されているのです。

日々変動する要素のイメージ

スワップポイントは午前7時頃もらえる

スワップポイントは、日本時間の午前7時をまたいでポジションを持っていた場合に発生します。

米国が米国東部夏時間(サマータイム)の間は、1時間早まり日本時間の朝6時になります。

ロールオーバー

これは24時間動き続けている為替市場で、1日の区切りをニューヨーク市場が終わる米国東部時間の17時としているためです。

米国東部時間の17時は、日本時間の午前7時(または午前6時)になります。

そして、ニューヨーク市場が終わるタイミングでが行われ、その時にスワップポイントが発生するということなのです。

なお、ニューヨーク市場が終わるタイミングで、1日1回のメンテナンスに入るFX会社があります。

例えば、6時55分メンテナンス開始、7時10分メンテナンス終了のFX会社があります。

そのFX会社では、6時55分をまたいだ時点で7時過ぎまでポジションを決済することができないため、ロールオーバーが確定してスワップポイントも発生します。

メンテナンスに入る時点で決済していない場合はロールオーバーが確定する

メンテナンス時間中は為替レートに大きな動きがあっても決済できないということですので、利用されるFX会社のメンテナンス開始時間と終了時間は事前に把握しておきましょう。

ロールオーバーとは

インターバンク(銀行同士が直接為替の取引をする市場)の取引では取引成立後、2営業日後に取引の代金の受け渡しが行われて取引が完了します。

しかし、FX では、持ったポジションを1日以上保有し続け、決済を先伸ばしすることができます。この決済を先延ばしするために、ニューヨーク市場が終わるタイミングでポジションを翌営業日に繰り越す処理を行います。この繰り越す処理のことを「ロールオーバー」と呼びます。

 

米国東部夏時間(サマータイム)とは

米国で、3月第二日曜日午後2時から11月第一日曜日午前2時(現地時間基準)の間、時計を1時間早める制度です。時計を1時間早めることで、太陽が出ている時間を有効に活用することを目的としています。

開始時は1時59分の次が3時になります。終了時は1時59分の次がまた1時になります。ヨーロッパ各国やオーストラリア、ニュージーランドでもサマータイムを導入している場所があります。日本でも過去にサマータイムが導入されていた時期がありましたが、日本は縦に長いため場所によって日照時間の差が大きいことや、アジアの周辺国が導入していないこともあり廃止されました。

スワップポイントはFX会社によって違う

スワップポイントの計算式は、法律等で決められたものはありません。

そのため、計算方法はFX会社に委ねられており、各社でスワップポイントが違っています。

そのため、スワップポイントを多くもらいたい人は、取引する通貨のスワップポイントが多いFX会社を選んで使うのが賢い選択になります。

会社ごとに異なるスワップポイント

なぜスワップポイントが違う?

FX会社のスワップポイントの計算式は公表されていません。

しかし、計算するにあたって、

  • 数値で現れない政治的リスクなどをどう評価して定量化するかの基準
  • 計算につかう各要素に、どのように重み付けするか
  • スワップポイントから差し引く手数料

主にこの3点が、FX会社ごとに異なることが多いです。

それらの差が、各社のスワップポイントの違いだと考えられます。

なお、お客さんを増やしたいために、スワップポイントを増やしているFX会社もあるようです。

スワップポイントを数日分もらえる日がある

水曜日にポジションを持って、木曜日に持ち越すと、3日分のスワップポイントがもらえます。

なぜスワップポイントの日数が増えるのか、理由を見てみましょう。

(画像引用元)マネックスFX
https://www.monexfx.co.jp/beginner/swapbase/

 

水曜日にドル円を買った場合、決済日は2日後の金曜日になります。

そのポジションを木曜日に持ち越すと、ロールオーバーで決済日も木曜日の2日後に変更されますが、木曜日の2日後は土曜日です。

土曜日と日曜日は為替市場が閉じているため、決済日は自動的に次の営業日である月曜日になります。

したがって、当初の決済日である金曜日から、月曜日に繰り越されたことになるため、水曜日から木曜日へのロールオーバーの際には、金、土、日の3日分のスワップポイントが発生するのです。

同様に、祝日等の場合にもスワップポイントが発生する日数が増えることがあります。

なお、スワップポイントの発生日数は、FX会社によって異なる場合がありますので、利用されているFX会社のスワップポイントカレンダーでご確認ください。

FX会社 スワップポイントカレンダーURL
GMOクリック証券 https://www.click-sec.com/corp/guide/fxneo/swplog/
YJFX! https://www.yjfx.jp/gaikaex/mark/swap/calendar.php
FXプライム https://www.fxprime.com/service/exchange/swap.html
SBIトレード https://www.sbifxt.co.jp/FXTAccount/pc/SWHis/Index
DMM FX https://fx.dmm.com/fx/service/swapcalendar/
外為ドットコム https://www.gaitame.com/products/nextneo/swap_cal.html
みんなのFX https://min-fx.jp/market/swap/
外為オンライン 当社のスワップポイントは、一定のサイクルにより付与されるためカレンダーはご用意しておらず、下記のように付与されます。
火~金曜日 1日分
土曜日   3日分(実質計上は月曜日となります)
(元日を含む週を除く)

水曜日のロールオーバー直前に買って、直後に売ったらお得?

同じポジションの持ち越しなのに、もらえるスワップポイントが増えるとお得な気がしますよね。スワップポイントの日数が増える日のロールオーバー前後でトレードする人も実際にいるようです。しかし、ロールオーバー前後はスプレッドが開きやすいなど、スワップポイント以上の損失が出てしまう可能性があるので、その時間帯の動きに慣れないうちはやらない方がいいでしょう。

 

FXのスワップポイントと外貨預金との違い

スワップと外貨預金の違い

スワップポイントは通貨ペアの金利差で計算されたもの、つまり利息と同じようなもの。

ならば、「FXのスワップポイントと外貨預金はどう違うの?」という疑問が出てくるかと思います。

以下ではFXのスワップポイントと外貨預金の違いを4つ挙げて説明します。

  • レバレッジが違う
  • 手数料が違う
  • 金利が違う
  • 税金の種類が違う

レバレッジが違う

FXは、レバレッジをかけて預け入れた証拠金よりも大きな金額で取引することができます。
一方、外貨預金は、預け入れした金額の範囲でしか外貨を買うことができません。

外貨預金との比較_レバレッジ

そのため、FXの方が多くの外貨を持つことができ、結果的に利息=スワップポイントも多くもらえることになります。

資金効率を高めて運用したい場合には、FXが有利ということになりますね。

レバレッジって?

小さい資金で大きな資金を動かせることを指して、小さな力で大きな力を生み出す「テコの作用」=「レバレッジ」と言う言葉が使われています。金融庁の規制により、国内のFX会社では個人トレーダーの場合、レバレッジは証拠金の25倍までとされています。レバレッジは規制が強まる傾向にあり、将来的にさらに低く制限される可能性もあります。

 

手数料が違う

FXと銀行の外貨預金の手数料を比較すると、FXの方が圧倒的に安くなっています。

下の表は、三菱UFJ銀行の外貨預金為替手数料の表です。

三菱UFJ銀行の外貨預金|為替手数料(片道、円貨⇔外貨)

三菱UFJ銀行の外貨預金為替手数料の表

(画像引用元)三菱UFJ銀行 https://www.bk.mufg.jp/tameru/gaika/kinri.html

 

ドル円で見ると割安なインターネットバンキングを使用した場合でも片道25銭で、往復では50銭の手数料になります。

次の表は、GMOクリック証券のFXネオのスプレッドの表です。

GMOクリック証券 FXネオ スプレッド

GMOクリック証券のクロス円スプレッドの表

(画像引用元)GMOクリック証券 https://www.click-sec.com/corp/guide/fxneo/commission_list/

 

スプレッドは買レートと売レートの差になりますので、ドル円の為替手数料に相当する金額は、0.3銭です。

米ドルを10,000ドルを買い、その後売って円に戻した場合の手数料を比較すると、外貨預金では5000円の為替手数料がかかるのに対して、FXではたった300円の手数料になります。

1万ドル売買手数料の差

売買回数や売買する額が増えるほど手数料の差が大きくなり、残る利益の額にも大きな差が出てきますので、手数料についてもFXが圧倒的に有利ですね。

4.3 金利が違う
FXのスワップポイントは、通貨ペアの金利差から計算されていますが、その金利差と外貨預金の金利を比較すると、FXの通貨ペアの金利差の方が高くなっています。

まず、FXのドル円、豪ドル円、NZドル円の政策金利の差を見てみましょう。

日本と各国の政策金利の差

政策金利 日本の政策金利との差
日本(円) -0.1%
米国(米ドル) 2.25% 2.35%
オーストラリア(豪ドル) 1.0% 1.1%
ニュージーランド(NZドル) 1.5% 1.6%

どの通貨ペアも1%を超える金利差になっていて、ドル円に至っては2%を超えています。

それでは、続いて一般的な銀行の外貨普通預金の金利を見てみましょう。

外貨普通預金の金利一覧

銀行 米ドル 豪ドル NZドル
三菱UFJ銀行 0.2% 0.3% 0.3%
三井住友銀行 0.2% 0.3% 0.3%
みずほ銀行 0.2% 0.3% 0.3%
楽天銀行 0.01% 0.5% 0.75%
イオン銀行 0.7% 0.3% 0.3%

米ドルはイオン銀行の0.7%、豪ドルは楽天銀行の0.5%、NZドルは楽天銀行の0.75%が最も高い金利でした。

これだけ金利が違うと、レバレッジをかけなくてもFXで外貨を買った方が、多くのスワップポイントをもらえそうです。

さらにレバレッジをかけられることを考えると、圧倒的にFXが有利と言えるでしょう。

税金の種類が違う

FXと外貨預金では、利益にかかる税金の種類が異なっています。

国内FXの場合

国内のFX会社で出た利益に対する税金は、申告分離課税で一律20.315%です。
内訳は、所得税(15%)+復興特別所得税(所得税の2.1%)+住民税(5%)です。

(参考)国税庁「No.1521 外国為替証拠金取引(FX)の課税関係」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1521.htm

外貨預金の場合

外貨預金の利息と為替差益は、税金の種類が異なっています。

利息は、源泉分離課税で20.315%です。
内訳は、所得税(15%)+復興特別所得税(所得税の2.1%)+住民税(5%)です。

為替差益は、総合課税で課税所得の額により税率が変わります。
内訳は、所得税(5~45%)+復興特別所得税(所得税の2.1%)+住民税(5%)です。

以下は所得税の速算表です。

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,80万円を超え 4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

(参考)国税庁「No.2260 所得税の税率」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm

為替差益も積極的に取っていく場合、あなたの課税所得の額次第では、FXの方が税金が安くなる可能性があります。

なお、所得金額は各種控除を行ったあとの金額で、年収とは異なりますのでご注意ください。

復興特別所得税とは?

東日本大震災からの復興のための税金です。平成49年12月31日まで、所得税額の2.1%が復興特別所得税としてかかります。

まとめ

この記事では、以下のことをお伝えしました。

  • スワップポイントは2つの通貨の金利差から計算される1日あたりの金額
  • 各国の政策金利や為替レートなどがスワップポイントに影響を与える
  • スワップポイントは毎日変わる
  • ニューヨーク市場が終わる時間をまたいでポジションを持っているときに、ロールオーバーが行われてスワップポイントが発生する
  • スワップポイントはFX会社によって違う
  • スワップポイントを数日分もらえる日がある
  • FXはレバレッジがかけて多くの外貨を買えるため、外貨預金の利息より多くのスワップポイントをもらえる
  • FXは外貨預金より手数料が少ないため、売買回数や売買する額が増えるほど、FXの方が有利になる
  • FXは外貨預金より金利が高いため、外貨預金の利息より多くのスワップポイントをもらえる
  • 外貨預金は為替差益にかかる税金が総合課税のため、課税所得額によってはFXの方が税金が安くなる

これまで外貨預金しか知らなかった人も、FXのスワップポイントに興味を持たれたのではないでしょうか。

スワップポイントの知識は、トレードで為替差益を取る場合にも役に立ちます。

スワップポイントを正しく理解して、資金効率良く稼ぎましょう。

FXのスワップポイントのメリット・デメリットについては別の記事で解説します。

スワップポイントで稼ぐなら、絶対に知っておきたい内容をお伝えしますので、そちらの記事もぜひご覧ください。