こんにちは、FXBです。
これからFXを始めるという初心者の方にとっては、FXがどのようなものなのかよく分からず、いろんな不安や恐怖があると思います。
FXはギャンブル・絶対危ない・どうせ失敗して借金する。そうに感じている人も多いでしょう。その中でも、FX初心者が抱えるFXに関する不安で圧倒的に多いのが、『FXは借金するんじゃないか?』という借金を抱えるリスクに関することではないでしょうか?
・FXで失敗して多額の借金をした
・FXで退職金を全て失った
本当にFXは借金するのか?
トレード歴30年以上の私がFXと借金のリスクについてシンプルに分かりやすくお伝えします。しっかり内容を確認して不安を解消してください。
FXで借金を抱える可能性
結論から言います。FXで借金する可能性はまずありません。(「まず」と表現したのは0%ではないからです。詳しくは後ほど解説しています。)たまに見かける失敗談にはきちんとした理由があります。
- なぜFXで借金しないと言えるのか?
- もし借金をする可能性があるとすれば、どんなケースの時に借金するのか?
誰もが気になるポイントをわかりやすくお伝えします。
FXで借金をする人・しない人
FXで借金しないと言える理由は『強制ロスカット』という仕組みがあるからです。
強制ロスカットとは、強制決済のこと。簡単に言えば『これ以上トレードしたらダメ!大損する!』というデッドラインに踏み込んだら、FX会社が強制的に決算してくれるシステムです。
■ロスカットって何?
ロスカットはFXトレーダーを守るためのシステムです。トレードをする中で含み損が増加して一定の基準値に割り込んできた場合、強制的に決済されるようになっています。
例えば、証拠金維持率50%で強制ロスカット・資金10万円でエントリーした場合。(通常、証拠金維持率は50%か100%のどちらかです。証拠金維持率について詳しくは別の記事解説するので、ここでは「そうなんだぁ〜」程度に覚えておいてください。)
資金10万円で1万通貨でエントリーして、含み損が8万円になった時に、証拠金が残り2万円の状態で強制決済されます。(※含み損とは、今のエントリー状況で決算すると損する金額。)
- 証拠金=10万円
- 含み損=8万円
- 証拠金維持率50%
結果としては10万円投資して、8万円負けて、2万円残った。
このような状態になります。
<少し別の言い方をします>
最大で失う可能性がある金額は10万円です。しかし、10万円を失うことはほぼありません。含み損が8万円になった時点で、取引会社に強制的に決済されます。
つまり『10万円でトレードを始めて、知らない間に−50万円になってた!」なんてことは、まず起きません。
これが強制ロスカットの仕組みです。
FXで借金をしない人は、ロスカットの仕組みをしっかり理解してトレードを実践しています。ロスカットの仕組みをしっかり理解しておけば、FXでは借金をする可能性はまずありません。
逆に借金をする人は、次に紹介する4つのケースに当てはまる人です。
FXで借金をする人3つのケース
FXで借金をする人に共通する3つのケースを紹介します。3つのケースをしっかり把握して、借金リスクの解消につなげてください。
【ケース1】為替の急激な変動があった場合
例えば、2008年のリーマンショック。投資や為替の知識がまだまだ少ない人でも知っている人が多い大事件です。
為替チャートに大きな影響を及ぼす事件が起きたりすると、為替が急激に変動して証拠金(エントリーした金額)以上の損失を出す可能性があります。
万が一、10万円でエントリーして、急激な為替変動がありロスカット(強制決算)が追いつかず 、−50万円になった場合。
追加証拠金を請求されてしまいます。もし自己資金(貯金など)で支払えない場合は、借金をしてでも支払う必要があります。
しかし、こうした急激な変化はいつ・どこで起こるのかは誰も予測ができません。ですので、FX初心者のうちは気にし過ぎても対処の仕方がないリスクだと言えるでしょう。
関連記事:【FXのリスク】借金・自己破産の回避する鉄則
【ケース2】為替が急変する可能性が高い時間帯にポジションを持っていた場合
「ポジションを持つ」とは、FXトレードにエントリーした状態になっていることです。
FXトレードの魅力は24時間取引ができることです。しかし、ここに落とし穴があります。
FXは当然、日本だけで行われているわけではありません。世界規模のトレードです。24時間取引ができるということは、世界中の人々が好きな時間に取引をしています。
日本は夜であなたが寝ていいても、世界の裏側では誰かがトレードしています。もしそこで事件が起きれば、為替は大きく変動します。強制ロスカットが有効に働けば、最大でも証拠金(エントリー金額)の損失で済みます。
しかし、万が一強制ロスカットがが追いつかずないほどの変動が起きれば、理由1と同じように、追加証拠金を支払う必要性がでてきます。
■ 為替が大きく動く可能性が高い時間帯
ポジションを持ったままでいるのが危険な時間帯は次の2つです。
- 夜〜朝(ポディションを持った状態で朝を迎える)
- 金曜〜月曜の間
1:夜〜朝(ポディションを持った状態で朝を迎える)
一般的に、日本時間の夜〜朝にかけては為替が変動しやすい時間帯です。
2:金曜〜月曜の間
土日は世界中の為替市場が休みになります。なので、金曜日に持ったポジションをそのままにして月曜日の朝を迎えることはかなりリスクが高いです。
もしも土日の間に事件が起こり、急激な為替変動があれば、大きなマイナスもありえます。なので、土日を挟んでポジションを持つことは避けるようにしましょう。
【ケース3】“次こそは勝てる!”と思い自ら借金を重ねてしまう
「FXで借金をした」とグチを漏らす人のほとんどは、このケース3の人です。
最初は自己資金でFXに挑戦したけれど、何度もロスカットになり、自己資金を失う。そして「次こそは勝てる!」と思い、借金をして再びトレードをして、またロスカットで資金を失う。
・次こそは勝てる!
・負けを取り返してやる!
・もうすぐ勝てる気がする!
など
こうしたギャンブラー思考はFXでは大変危険です。根拠もなく勝てると過信して借金をすることは、絶対にやめてください。あなたは大丈夫だと思いますが、しっかり肝に銘じておくようにしてください。
FXはきちんとルールを守れば、借金のリスクは限りなく低いです。借金に対する不安がある場合は、ここでご紹介した3つのケースをしっかり理解しておいてください。
まとめ:FXで借金しないためにやれること
FXで借金しないためには、FXの仕組みをしっかり理解すること。これに尽きます。FX初心者にとってポイントとなる知識は次の4つです。
- ロスカット
- 証拠金維持率
- レバレッジ
- 損切り
FXで借金する可能性は全くのゼロではありません。しかし、限りなく低いことも事実です。FXの仕組みをしっかり理解して対処することができれば借金をする可能性はほとんどありません。
注意しないといけないのは、「なんとなく手を出すこと」です。「とりあえずチャレンジ!」で勝てることはありません。ビギナーズラックではじめのうちは勝ててもすぐに勝てなくなります。
ロスカット以外の3つのポイントについては、また別の記事で詳しく解説していきます。また、FXで借金しないためのトレードのコツも随時お伝えしていきます。
当ブログでお伝えしていく内容と合わせながら、自分でも積極的に勉強してみてください。そうすればFXで借金する心配・不安は解消され、着実に稼ぐことができるトレーダーに成長することができるでしょう。