FX初心者が最低限知っておくべき用語

FX初心者が最低限知っておくべき用語

FXで利益を上げていくには、用語を覚えることが基本です。

今回掲載した用語は、取引するときに頻繁に出てくる用語ばかりですので、しっかり覚えましょう。

わからない用語が出てきてから調べるのは、とてもめんどくさいですよ。

FXをこれから始めようと思っている方にでも、わかりやすく説明していますので、是非参考にしてください。

FXを始める前に覚えておきたい用語

そもそもFXとは何でしょうか?

二つの国の通貨を売ったり買ったりして、その差額が利益や損失になったりする取引のことです。

FXは知識が無くても始めることができますが、何も知らずに始めて簡単に稼げるものではありません。

資金と時間を有効に使うためにも、ぜひ勉強してから始めてください。

今回は初心者が知っておくべき用語をご紹介します。トレード未経験の超初心者さんでもわかるように、たくさんあるFXの専門用語の中から特に大事な用語を抜粋しました。

チャート

相場の動きをグラフにして見やすくしたもの。チャートで表すことにより、価格の変化がわかりやすくなります。

 

円安・円高

外国のお金の価値に対して、日本のお金の価値が下がっていることを円安といい、反対に日本のお金の価値が上がていることを円高といいます。

例えば、1ドル100円だったのが、1ドル95円になったとします。

1ドルに対して日本円の価格が下がっていますが、これが円高です。1ドルを安く買えるということは、日本円に対してドルの価値が下がったということになります。

逆に1ドル100円が105円になれば、円安ということです。

 

レート

よくニュースなどで耳にする「1ドルが〇〇円〇〇銭です」などといった、価格の数値のことをレートといいます。

通貨に限らず、ものの売買とは、売り手・買い手が存在し、お互いが納得した価格であったときに売買が成立するものです。

売り手・買い手のどちらかが多すぎ、少なすぎの場合は、需要と供給のバランスが崩れ、価格の変動が大きくなります。

 

取引を行う際に覚えておきたい用語

 

最低取引通貨単位

FX会社によって決められている、取引をするときに最低限必要な通貨の数をいいます。

1通貨から取引できるところもあれば、10,000通貨からの取引になるところもあります。

最低取引通貨単位が少ない方が資金が少なく、損失を出した時も少なく済みますので、初心者の方は、なるべく最低取引通貨単位が少ない会社の口座を開設しましょう。

 

Lot(ロット)

FX会社における最低限の通貨の単位のことです。

最低通貨単位が1通貨の会社の場合は、1通貨=1Lot
最低通貨単位が1,000通貨の会社の場合は、1,000通貨=1Lot
最低通貨単位が10,000通貨の会社の場合は、10,000通貨=1Lot

初心者は損失のリスクを少なくするために、1Lotからの取引をオススメします。

 

通貨ペア

FX取引をおこなうときに選択する2国の通貨の組み合わせのことです。

初心者にオススメする通貨ペアは米ドル/円です。

米ドルは世界で最も使われている基軸通貨で、値動きに安定感があり、自国の円と組み合わせることで初心者でも安心して取引することができます。

 

レバレッジ

少額の資金しかない人でも、最大25倍までの金額で取引が可能になる仕組みのことです。

例えば、あなたの手持ちの資金が1,000円しかなくても、最大25,000円分の取引まで可能にしてくれます。

しかし、損失も同じように増えてしまいますので、取引やレバレッジの扱いに慣れていない初心者は、レバレッジ無し、または2倍までにしておくことをオススメします。

 

Bid(ビッド)・Ask(アスク)

Bid・・・売るときの値段(売値・うりね)
Ask・・・買うときの値段(買値・かいね)

FX取引で通貨を売買する際の注文画面で見ることが多いです。

 

スプレッド

取引1回にかかる手数料です。

FX取引で通貨を売買する際の注文画面を見ると、Bid(売値)とAsk(買値)の価格が異なりますが、この差額がスプレッドになります。

FX会社によって、スプレッドが違いますので、初心者の方は取引コストを下げるためにもスプレッドの狭い会社を選択することをオススメします。

 

スワップポイント

FX取引では、2国間の通貨の売買をしますが、国によって金利が異なります。

この金利差をスワップポイント(スワップ)といい、低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買うことにより、その金利差額を受け取ることができます。

逆に高金利の通貨を売り、低金利の通貨を買うことにより、スワップの支払いになりますので、注意しましょう。

このスワップは、1日の中で終わる取引では受け取る(支払う)ことはありません。取引が日をまたぐごとに増えていきます。

 

pips(ピップス、ピプス)

FXでは、世界中のさまざまな通貨を扱っています。

国によって通貨の単位が異なるため、それを共通させたものがpipsです。

pipsは、それぞれの通貨の最小単位の100分の1を表します。

日本円の最小単位は円、円の100分の1は0.01円、つまり1銭=1pips

米ドルの最小単位はセント、セントの100分の1は0,01セント、つまり0,0001ドル=1pips

単位を統一させることで、通貨ペアが違っても値幅がわかりやすくなります。

 

損切り

損切りとは、取引している最中に損失がでてしまい、損失のまま取引を終わらせることです。

FX取引において、これ以上損失を増やさないためのとても重要な行為であり、損切りをすることにより次回の取引の資金確保にも繋がります。

相場は常に変動しているので、損失方向に値動きしたとしても、「また反転するかも」と思いなかなか損切りできずに、ますます損失が増えるケースもあります。

注文する際に「いくら損失になったら損切りする」というように、損切りポイントを決めておくと良いでしょう。

 

証拠金

これは、口座を開設してからその口座に入金するお金のことです。

この証拠金を用いて取引をおこないます。

 

ポジション

新規注文後、決済注文を出す前の、終了していない取引のことを「ポジションをもつ」または「ポジション保有」などといいます。

 

含み益・含み損

ポジション保有中の、確定していない利益・損失をそれぞれ「含み益」「含み損」といいます。

このまま決済注文を出せば、利益・損失となってその金額で証拠金が増えたり減ったりします。

 

分析する際に使う用語

ファンダメンタルズ分析

世界の景気や、経済の状況などを分析して相場の予想をすることです。

  • 景気が良い・・・・買いたい人が増える傾向
  • 治安が良い・・・・買いたい人が増える傾向
  • 金利が上がる・・・買いたい人が増える傾向

逆に、戦争や震災等が起こると、その国の通貨の人気が下がり、売る人が増える傾向にあります。

アメリカの政策金利や雇用統計などは、多くのトレーダーも注目しており、価格の変動が大きくなりやすいので、それらの発表前後の取引は注意をする必要があります。

 

テクニカル分析

さまざまな時間軸による、価格変動の推移をグラフにしたものをチャートと言いますが、そのチャートの過去を分析することにより、未来の値動き予想することをいいます。

 

ローソク足

価格の変動を、時間軸ごとに始値・終値・安値・高値を1つにまとめたものを四本値・よんほんねといいますが、これをローソクの形のように表したものを「ローソク足」といいます。

1日のローソク足を日足(ひあし)、1週間のローソク足を週足(しゅうあし)、1か月のローソク足を月足(つきあし)と呼びます。

 

トレンド・横ばい

値動きの方向性を示したものをトレンドといいます。

上昇していくトレンドはアップトレンド、下降していくトレンドはダウントレンドです。

ある一定の変動層の中で価格が上昇・下降を繰り返しているトレンドを横ばいといいます。

横ばいは、急に値動きが大きくなる場合があるので、初心者は参入しない方が無難です。アップトレンドなら「買い」、ダウントレンドなら「売り」というように、トレンドの方向と同じ方向にトレードすることが一番リスクが少ないトレードになります。

 

移動平均線

過去の一定期間の終値の平均を線で結び、チャート上に表すことで、今後の価格の方向性を予測することができます。

例えば、移動平均線の方向が上であればアップトレンド、下であればダウントレンドの可能性が高くなり、ローソク足との位置関係も参考に、未来のトレンドが予想しやすくなります。

移動平均線の向きが急であればあるほど、平均値の変動が大きいということなので、強い勢いということもわかります。

 

まとめ

勉強をしなくてもFXは始められますが、知識もなく始めたところで、取引をスムーズに行うことはかなり難しいです。

取引を始めてからわからない用語が出てきたときに調べるのではなく、取引を始める前に一通り勉強しておけば、絶対にスムーズに始めることができますよ。

今回掲載した用語は頻出用語ですので、しっかりと頭に入れておきましょう。