こんにちは、FXBです。
FXで勝てない人は一つの時間足(15分足や30分足)しか見ていない傾向があります。
もし、あなたが一つの時間足しか見ていないなら、FXで勝つことはとても難しいです。
一つの時間足しか見ていないということは、相場全体を見ずに、勢いや運だけでトレードしていることになってしまいます。
それでは利益を作ることは難しいですし、なによりお金を失う危険性が非常に高いです。
しかし、一つの時間足しか見ていなかった人でも、マルチタイムフレームを利用することで、勝率と利益を大きく伸ばせます。
この記事ではマルチタイムフレームの概要や、具体的な考え方、使い方を通して、FXでどのようにトレードを行えば大きく利益が作れるかを解説しています。
マルチタイムフレームとは?
マルチタイムフレームは、大きく分けて3つの時間軸のチャートを見て、相場の状況を把握するための考え方です。
マルチタイムフレームでは次の3つの時間軸をチェックする必要があります。
- 長期足(日足~月足)
- 中期足(1時間足~日足未満)
- 短期足(1分足~1時間足未満)
それぞれの時間軸から、相場全体がどのように動いているのかを分析することを、マルチタイムフレーム分析と呼びます。
マルチタイムフレーム分析を行うことで、エントリーすべきタイミングが判断できるようになります。
結果として、勝率を上げ、利益を大きく伸ばすことにも繋がるということです。
マルチタイムフレーム分析をする3つの理由
FXで勝率を高めるには、少しでも多くの情報を集めて、値動きの読みが当たる可能性の高い予測をする必要があります。
利益を伸ばすには、通貨の価格の変動が大きくなるタイミングを見極める必要があります。
よって勝率を高め、利益を伸ばすためには、より多くの情報を集め、値動きの大きなタイミングを把握すればいいのです。
それを実現するのがマルチタイムフレーム分析です。
マルチタイムフレーム分析では、複数の時間を見ることで多くの情報が得られ、相場全体が向かいたがっている方向を見つけることができる
ですので、大きな値動きが期待できるために、利益も伸びやすいです。
まとめると、マルチタイムフレーム分析を行う理由は、次の3つの理由からなっています。
- 複数の時間足を分析して情報量を増やすため
- 情報を分析して勝率を上げるため
- 絶好のトレードタイミングを捉えるため
それぞれ解説していきます。
1.複数の時間足を分析して情報量を増やすため
時間足を1つではなく複数見ることで、得られる情報量が格段に上がります。
たとえば、短期足では値下がっていても、長期足では値上がっているというような状況が分かるようになります。
短期足では値下がり続けそうなチャートですが、他の時間足を見てみると次のようになっていることがあります。
短期足だけ見ていては「このまま下がるかもしれない」と予測してしまうところを、長期足を見てから「全体的には値上がり傾向だ」と判断することができます。
長期足は短期足よりも強い影響力を持っています。長期足とは、短期足がいくつも連なったものです。
つまり、長期足1つで短期足がたくさん内包されているものだと考えてください。
長期足は短期足に比べて「市場に投入されたお金の量」が桁違いに多くなります。そして通貨の価格を決めるのは、投入されたお金の量です。
ですから、長期足は投入されたお金の量が大きいために、強い影響力を持ちます。
マルチタイムフレーム分析では、複数の時間足を見ることで、1つの時間足だけでは見えてこなかった情報を掴むことができます。
2.情報を分析して勝率を上げるため
複数の時間足から集めた情報を分析することで、予測するための強い根拠を作ることができます。
たとえば、複数の時間足がすべて値下がっているチャートだった場合は、相場全体が値下がりを意識します。
多くの人が値下がっていることに気付いて、売りのエントリーをすることで、結果として、さらに値下がり続けることになります。
逆に、長期足が値上がり傾向、中期足は横這い、短期足が値下がっているような場合は、予測を立てることはとても難しく、エントリーしても勝率は低くなります。
流れが読めない状況であえてエントリーする必要はありません。分析結果がよくなければ、待つことも勝率を上げる大切な方法です。
3.絶好のトレードタイミングを捉えるため
マルチタイムフレーム分析は、相場全体の流れに乗ってトレードを行えます。
すべての時間足が揃って同じ方向を示しているときは、絶好のトレードタイミングです。あとは、あなたのエントリー手法に合うタイミングでエントリーするだけです。
エントリー手法が正しいものであれば、相場全体が同じ方向へ向いている状態のときは、利益がとても伸ばしやすくなります。
資金や状況を見つつ、追加でのエントリーも視野に入れていきましょう。
3つの時間軸でトレードタイミングを分析
具体的なマルチタイムフレーム分析の方法は次の順序で行っていきます。
- 長期足で方向を確認する
- 中期足で戦略を練る
- 短期足でトレードを行う
マルチタイムフレーム分析を行う際は必ず順番を守るようにしましょう。
なぜなら、影響力が強い足から、影響力の弱い足へ移ってみていくことが必要だからです。
多くのFXトレーダーは長期足を見ています。そして通貨の価格は、見ている人が多い長期足の方向へ変動しやすいという特徴があります。
つまり、短期足や中期足が値上がり傾向でも、長期足が値下がり傾向であれば、相場全体は値下がっていく可能性が高いということです。
ですから、影響力の強い長期足から見ていく必要があるわけです。
1.長期足で方向を確認する
長期足を見るときには、値上がり方向なのか、値下がり方向なのかをチェックしましょう。
FXにはトレンドというものがあります。
値上がり続けていることを上昇トレンド、値下がり続けていることを下降トレンド、値動きが横這いならレンジ相場などと呼びます。
長期足ではトレンドが今、上昇トレンドか下降トレンドのどちらなのかをチェックします。
レンジ相場は初心者には難しいので、レンジ相場だったときはFXはしないことがおすすめです。
長期足のトレンドが上昇か下降のどちらかで発生していたら、中期足をチェックします。
2.中期足でタイミングを待つ
中期足では、長期足と同じトレンドが発生しているかどうかを確認します。
中期足を見るのは、長期足のトレンドや大きな流れに、中期足が従っているかを確認する必要があるからです。
もし、長期足と短期足だけを見た場合、短期足と長期足が同じ上昇トレンドになっていて、他は全て下降トレンドになっているケース
では、トレンドが揃っている可能性は否定しにくいです。
中期足をみることで、長期足・中期足が同じ大きな流れの中にいると判断することができます。
中期足を見るのは、長期足と中期足が同じトレンドになっていて、大きな流れができているのかをしっかりと確認するためです。
長期足・中期足が共に同じトレンドになったら、次は実際にエントリーポイントを探していきます。
3.短期足でトレードを行う
トレードを行う際には、トレンドというものがどういう性質を持っているかを理解している必要があります。
FXでは通貨の価格は一直線に上がり続けることは少ないです。
上昇トレンドであれば、大きく上がって、少し下がる。また大きく上がって、少し下がるという一連の流れがあります。
一度下がるところで買いを行えば、もっとも大きく利益を得ることができます。
ただ、FX初心者のうちは、どこまで下がったらまた上がっていくのかが分からないのが普通です。
そこで利用したいのが、レジスタンスラインとサポートライン(通称・サポレジ)という考え方です。(関連記事:【超入門編】FXレジサポラインの基礎の基礎!)
FXのチャートには、一定のラインまで通貨の価格が上がる、もしくは下がると、価格が反発する場所があります。
価格が反発するラインをサポレジやサポレジライン又は、レジサポやレジサポラインと呼びます。
サポレジラインは、多くの人が次のようなことを考えて注文を入れることで発生します。
「ここまで安くなったら買おう」
「ここまで高くなったら売ろう」
「ここまで安くなったら売ろう」
「ここまで高くなったら買おう」
という4種類の注文が入っている結果、サポレジラインが形成されていきます。
レジサポラインを意識すると、次の画像のような理想的なトレードを行うこともできます。
画像の様に、価格が反発する箇所でエントリーを行い、大きな利益を狙うようにしましょう。
実際にレジサポラインを引くための方法は「FX初心者向け!レジサポラインを優しく徹底解説!」で習得することが出来ます。
FXで利益を出す為にサポレジラインは絶対必要不可欠です。ぜひ、繰り返し読んで覚えましょう。
マルチタイムフレームを使う際は全ての時間足は見ない
エントリーするかどうかを判断するのにとても便利なマルチタイムフレーム分析ですが、1つだけ注意点があります。
すべての時間足を見ていると、トレンドが崩れている時間足があったり、レンジ相場の時間足が発生していることがあります。
複数の時間足を見ることは、判断するための情報量が増えるので、一見いいことのように思えます。
しかし、実際はすべての時間足が同じトレンドであることは多くはないです。
できるだけ多くの時間足が同じトレンドである方が、信頼性は高いですが、そのような機会は多くはないです。
たとえば「週足から1分足までのすべての時間足が揃うまでトレードしない」というルールを作ってしまうと、エントリーポイントはほとんどないでしょう。
すべての時間足を見るのではなく、自分のトレードスタイルに合った時間足を見ることが大切です。
トレードスタイル別のおすすめの時間足は次のようになります。
・スキャルピング(一回のトレードが数秒~数分で完了するスタイル)
長期足ー1時間足|中期足ー15分足|短期足ー1~5分足
・デイトレード(一回のトレードが数十分~数時間で完了するスタイル)
長期足ー日足以上|中期足ー4時間~1時間足|短期足ー15分足
・スイングトレード(一回のトレードが数時間~数日で完了するスタイル)
長期足ー週足以上|中期足ー日足|短期足ー4時間足
他に気になる時間がある場合は、3つの時間足のどれかと入れ替えましょう。時間足は3つに絞って見るのがおすすめです。
まとめ
マルチタイムフレーム分析を行うことで、FXの勝率と利益は自然と上がっていきます。
長期・中期・短期の3つの時間足を見ることで、より多くの情報を入手できるのがマルチタイムフレーム分析です。
多くの情報を分析すれば、それだけ信頼性のある予測根拠にすることができます。
マルチタイムフレーム分析を使って、相場全体が向かいたがっている価格の方向を知ることで、相場の流れに乗ったトレードが行えます。
つまり、通貨の値動きが予測通り素直に動くことが多くなるため、利益が大きくなりやすいということにも繋がります。(関連記事:超損小利大FXトレードの勝てるシンプルなFX手法を大公開します!)
マルチタイムフレーム分析を行うさいには、必ず長期足から見ていくことが大切です。
なぜなら、長期足は通貨の価格を決める「投入されたお金の量」が多いためです。そして、多くのトレーダーは長期足を必ずチェックしています。
通貨の価格は、見ている人が多く、影響力の強い長期足の方向へ向かいやすいです。必ず最初に長期足をチェックするようにしましょう。
分析は長期足で値動きの方向を確認して、中期足で同じ方向を向いているか再チェックします。
最後に短期足でタイミングを取るトレードを行うのがおすすめです。
とても便利なマルチタイムフレーム分析ですが、あまり多くの時間足を見るのはおすすめできません。
多くの時間足がすべて揃うことはほとんどないために、エントリーのタイミングが減り過ぎてしまうからです。
長期足・中期足・短期足の3つの時間足を見ることで、情報量を増やしつつもエントリータイミングを確保するようにしましょう。