こんにちは、FXBです。
さっそくですが、もし、あなたが次のような悩みを抱えていたら、この記事でダウ理論を学ぶ事をオススメします。
- 自分がFXをするといつも損ばかりしてしまう
- 勝っても少ししか利益が得られなくて困っている
- どうやったら勝てるのか分からない
- 流れに乗って大きく稼いでみたい
そのような悩みをお持ちの方にも、FXのダウ理論は知っておいて間違いない考え方の一つです。
実は、ダウ理論を知らなかったり、軽視している人ほど、小さな利益に目がくらみ、大きな損を抱え込んでしまっています。それほど、ダウ理論というのはFXをしていくにあたって大切なものの一つです。
ダウ理論とは、FXで勝てるタイミングを分析するときに使う、優れた考え方の一つです。そしてダウ理論は、FXにおいて、勝てない初心者を勝てるFXトレーダーへ成長させる、必須要素の一つでもあります。
勝てるFXトレーダーのは多くは、ダウ理論に基づいた行動をとっています。ですので、ダウ理論を知る事は、FXトレーダーの第一歩と言っても過言ではありません。
では、さっそくダウ理論がどのようにFXで使われていて、あなたにどのような利益をもたらしてくれるものなのか、解説していきます。
ダウ理論はFXで最重要の理論の一つ
FXで稼いでいくには、いくつかの重要な理論や手法が存在しています。FXは運や雰囲気で挑むものではなく、しっかりとした戦略を作り込んでいくものです。
その中の一つ、FXで稼いでいくには必須と言っても過言でない理論がダウ理論です。
ダウ理論とは、チャールズ・ダウという人物が提唱した、投資における「6つの基本法則」を指します。
投資における6つの基本法則を知る事で。FXを含んだ多くの投資において、次のような事を知る手掛かりとなります。
- 今が売り時なのか、買い時なのか
- 価格が何故上がったのか、下がったのか
- 今後価格がどう変化していくのか
これらのことがダウ理論を学び、知ることで、理解できるようになります。言い換えると、ダウ理論を学ぶことは「どうやってFXで稼いでいけばいいのかを、理解する足がかり」を手に入れることです。
チャールズ・ダウってどんな人?
世界的に有名な経済新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」の創刊に関わった人物で、経済を分析する能力に非常に優れていた。
ダウの手掛けたウォール・ストリート・ジャーナルは長年に渡って、アメリカで発行部数一位を占めている。
世界的に見ても大きな影響力と発信力を持っている経済誌であり、信頼性の高い情報が強みになっている。
また、ダウが発見したダウ理論は元々は株の売買に関しての考え方だった。しかし、FXにも十分に通用する理論であり、そのことから多くのFXトレーダーにダウ理論は利用されている。
参照サイト:ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
ダウ理論は6つの基本原則で出来ている
ダウ理論は投資の本質を捉えた6つの基本原則を基にした考え方であり、FXや暗号通貨の売買などの新しい投資においても、変わらず通用する理論になっています。
さっそく、ダウ理論の6つの基本法則をご紹介いたします。
- 価格には全ての事柄や情報が反映される
- FXには大中小の3つのトレンド(流れ)が存在する
- トレンドは更に3段階に分割できる
- 価格は相互に確認される必要がある
- トレンドは結果(出来高)でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
よく分からない言葉が並んでいて、難しそうに感じるかもしれません。ですが、一つ一つ分かりやすく解説しますので安心してくださいね。
それでは、ここからは細かな解説へ移っていきます。
1.価格には全ての事柄や情報が反映される
「経済に関わる全てのニュースや情報は行動は、全て価格に反映される」というのがダウ理論の考え方です。
つまり、FXのチャート画面には、世界中のあらゆる情報が織り込まれていうことになります。
FXは通貨のトレードをして利益を出すものです。そして通貨はその時々で価格が変わっていきます。
通貨の価格が変わる理由は、通貨がさまざまな価格でトレードされているからです。
通貨の現在の価格が、平常時の価格よりも割高だとしても、将来もっと高くなると予想された場合、通貨は買われていきます。
逆に、今持っている通貨がもっと安く、価値が少なくなってしまいそうなら、平均的な価格よりも安く売ることもあります。
そのときに、高くても買うのか、安くても手放したいのかを決める理由の一つが、経済に関するニュースです。
経済指標(各国の経済状態が発表されること)や金利の状況などのニュース、政府からの発表等の情報などが、経済に関する大きなニュースです。
これらのニュースを聞いた投資家がどう動いたのか、何を考えたのかなど、全ての事柄は通貨のトレードによって「価格に織り込まれている」という考え方が第一の原則です。
要するに、全ての情報は価格に反映されているのだから、チャートをしっかり分析すれば、細かなニュースは気にしなくてもいいということです。
経済ニュースは気にしなくてもいいのか?
あくまでも「全てのニュースを追わなくても問題はない」ということです。
通貨の価格が一気に変わるような大きなニュースは、しっかりと押さえておく必要があります。
例えば次のようなニュースは必ず事前に入手しておきましょう。
- 話題になっている、世界情勢に関するニュース
- 世界一の経済大国、アメリカの経済に関するニュース
- テロや大規模な自然災害に関するニュース
経済指標については「経済指標カレンダー 予想&速報」で詳しく見ることができます。
2.FXには大中小の3つのトレンド(流れ)が存在する
FXでは、右肩上がりに価格の上がる上昇トレンド、下がり続ける下落トレンドというものが存在しています。上昇トレンドも、下落トレンドも「トレンド」とまとめて呼ぶことができます。
ダウ理論ではトレンドを、長期トレンド、中期トレンド、短期トレンドの三種類に細分化することが出来ます。
一つずつ説明していきます。
1.長期トレンド(または主要トレンド)
長期トレンドは一年以上持続する、一番大きなトレンドです。数年間も継続する事もある、
もっとも大きなトレンドです。
たとえば、とても長持ちするバッテリーが大人気になったとします。そのバッテリーに必要な原材料は、A国が主要産出国です。
すると、A国の経済的な立ち位置が強くなり、通貨の価値も併せて向上していきます。
実際はこのような、簡単な流れではありませんが、通貨の価値が継続的に上昇する要因を持っていることが、長期トレンドの特徴です。
2.中期トレンド(または調整トレンド)
中期トレンドは3週間から数か月続くトレンドです。上昇傾向にあった価格が、急激に大きく下落したりなど、もっとも注意が必要なトレンドになります。
しかし、中期トレンドは事前に予想するのが難しい面もあります。対応策はしっかりと資金を管理することです。無茶なトレードは行わない。損切りを徹底することが大切です。
3.短期トレンド(または小トレンド)
短期トレンドは3週間以下の小さなトレンドです。この一番小さなトレンドが繰り返されることによって、中期トレンドや長期トレンドが作られていきます。
まずは、自分のトレードスタイルによって、3つのトレンドのうち、どのトレンドを重視するかを決めることが必要です。
しかし、どのようなトレードスタイルだとしても、長期トレンドはどうなっているのか、今の中期トレンドはどういう具合なのかなど、大きな時間軸で確認する事も大切です。
トレードを始める時は、次のような形で行うことがオススメです。
- 長期トレンドを確認、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのか見極める。
- 中期トレンドを確認、長期トレンドに従った形か、反発しているのか見極める。
- 短期トレンドを確認、問題がなければトレードを開始する。
各種トレンドを確認せずにトレードを行うのは、目をつむったまま道路を横断するようなものです。
トレードを行おうとしている今現在が、どのようなトレンドの中にいる状況かを、しっかりと確認してからトレードを行うようにしましょう。
3.トレンドは更に3段階に分割できる
トレンドには先行期・追随期・利食い期の3つの段階があります。あなたがFXで儲けを出すには、追随器にエントリーする必要があります。
さっそく3つの段階を解説していきます。
1.先行期
通貨の価格が低く、多くの人が上がる見込みがないと思っている状態です。目ざとい投資家などが買いを行い、徐々に価格の上昇を見せる時期です。
分かりやすい大きな値動きは起こらず、少しずつ始まっていくものなので、予兆を捉えることは難しいです。
2.追随期
多くのプロトレーダーが買いで参入してくるタイミングかつ、あなたが狙うべきタイミングです。多くの買い注文が入ることで、価格が一気に上昇し始めます。
チャートをしっかりと観察、記録していくことで、なるべく早い段階から追随期を見付けられるようになります。
3.利食い期
先行期、追随期の投資家たちが利益を確定させる時期です。同時に、ニュースやサイトなどによって、広範囲に情報が拡散され、はじめたばかりのFX初心者や一般投資家が参入してきます。
価格は大きな乱高下を見せながら、徐々に下落していきます。最後は上昇トレンドの終了とともに下落トレンドへ移行します。
多くのFX初心者やFXで勝てないという人は、この利食い期に参入した人達です。大きく価格が上がっているから、まだまだ上がるだろう。という思い込みは絶対にNGです。
あなたがエントリーすべきタイミングは、追随期です。先行期はトレンドと逆行しているので、トレンドが継続した場合は大きな損をしてしまう可能性があります。
追随期ならば、大きなリスクなく、大きな利益を得られる可能性が高いのです。
4.価格は相互に確認される必要がある
ダウ理論は元々株取引に対して使われていた考え方です。そのなかで、連動している業種はどちらも同じトレンドが発生しているはずだ。というものがあります。
たとえば、工業が発達して、需要が高くなれば、工業製品などを運搬するための鉄道も必然と需要が高まるはず。ということです。
他にも、日本の出生率が上がれば、赤ちゃん用品の需要は高まるはずです。ダウ理論では、こうした連動した事柄を、どちらか一つではなく、相互に確認する必要があると説いています。
FXにおいては直接連動しているものがないので、深く考える必要はありません。ただ、大きな価格の変化があった際に「連動する何かが起こっている」ことは間違いありません。
どのようなことが起こると価格が変動するのかを知っておくとは、FXで大きな損を回避する自衛策になります。分かる範囲で構いませんので、何が起きて価格が動いたのかを気にする習慣をつけましょう。
5.トレンドは結果(出来高)でも確認されなければならない
取引所で売買される株式では、どれくらい取引されたかという出来高を確認することが出来ます。
しかしFXでは出来高を確認することが出来ません。この原則について、FXでは省いてしまって構いません。
6.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
FXで勝つためには、トレンドに乗る必要があります。上昇トレンドが形成されている状態では、多少の下落をしながらも、通貨の価格は上昇を続けます。
上昇トレンドを見付けて、エントリーすれば必然と利益は生まれていくことになります。
しかし、限りなく上昇することはありえません。かならずトレンドは転換し、下落トレンドが始まります。
その際に、トレンドは明確な転換シグナルを発生させることがあります。転換シグナルを理解する事は、トレンドの終わりを見極めることと同義です。
トレンドが終わるタイミングで利確し、次のトレンドへ向けてエントリーすれば、大きな利益を見込むことが出来ます。
具体的なトレンドの転換シグナルについては「FXのトレンドは3種類!見分け方と買い時を徹底解説!」にて詳しく解説しています。ぜひ参考になさってください。
まとめ・ダウ理論は適切なエントリーを見極めるのに有用
重要なのはトレンド中の、現在の自分の立ち位置を知る事です。FXで勝つには、どんなトレンドの中で、自分がどのようなトレードを行おうとしているのかを、正しく判断することが大切です。
この記事ではダウ理論を使って、何を根拠にエントリーすればいいのか。という部分を解説してきました。あなたがこれからエントリーするのは、追随期になるはずです。
もしくは、長期トレンドをチェックし、中期トレンドが同じ方向へ向かうタイミングを見極めてエントリーましょう。このタイミングが追随期であれば、さらに大きく利益を伸ばせる可能性があります。
追随期を逃してしまい、慌てて利食い期にエントリーするのは避けましょう。FXは待つことが8割とも言われます。エントリータイミングを逃したと感じるかもしれませんが、あなたが逃したのは利益ではなく、大きな損を生む可能性だけです。
待てば必ず追随期は現れます。ダウ理論を覚えず、小さな利益を求めて大きな損を抱えていては、いつまで経ってもFXで勝つことは出来ません。
ダウ理論はFXで勝って行くために必要な理論の一つです。よくわからなくなってしまったら、またこの記事を読み直して学んでください。それくらい、本当に大切な考え方です。
ダウ理論をマスターしてFXで稼げるようになりましょう。