こんにちは、FXBです。
FXには大きく分けて5つの注文方法(売りや買いをするための注文方法)があります。5つの注文方法はそれぞれに利点があります。その利点を知ることは、利益を伸ばし、損失を減らすための重要な要素です。
FXで一番簡単な注文方法を使うと、パソコンやスマホをずっと見ていないといけません。ですが、5つの注文方法を使いこなすと、FXをしながら家事や仕事などを安心して行うことが出来るようになります。
忙しい中でも、朝やお昼に注文をして夜には利益を得る。そんな稼ぎ方も不可能ではありません。今回は新しく売りや買いの注文を行う「新規注文」について解説しています。
5つの注文方法を覚えることは、メリットでしかありません。そして、あなたが今後FXを行っていく上で、とても心強い味方になってくれます。ぜひ、この機会に5つの注文方法を学んでいってくださいね。
ではさっそく5つの注文方法について解説していきます。
FXで稼いでいくために習得必須の5つの注文方法
FXには大きくわけて5つの注文方法があります。それは次のようなものです。
- 成行注文
- 指値・逆指値注文
- IFD(アイ・エフ・ディー)注文
- OCO(オー・シー・オー)注文
- IFD+OCO
この記事ではこの5つの注文方法を、これからすぐに使いこなせるようになることを目標としています。
5つの注文方法はそれぞれに特徴があります。
FXの注文方法:1.成行注文
成行注文は今のレート(取引したい通貨の現状の価格)でトレードを行う、基本の注文方法です。成行注文の利点は、すぐにトレードを行うことができる気軽さです。
成行注文では価格を指定しないため、いつでもトレードを行うことができるのが特徴です。ですので、今すぐトレードを行いたい場合は成行注文を行います。成行注文以外の注文方法は、取引したい通貨の価格が一定の価格に達すると注文を行います。
チャートやレートを見ながらすぐにFXを行えるので、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
■クイック注文・スピード注文
FXの会社によって呼び名が変わりますが、多くのFX会社では注文画面で買い・売りのボタンを押すだけですぐに成行注文を行える方法が用意されています。
チャートを見ながらワンクリックで注文を行うことができるため、偶然見つけたチャンスにすぐ乗る事ができます。通勤時間などの短い時間で少しトレードを行う時にも便利です。
FXの注文方法:2.指値・逆指値注文
指値・逆指値注文は取引したい通貨の価格が、指定した数値に達すると注文を行います。一般的に有利なレートでトレードをすることを指値、不利なレートでトレードをすることを逆指値と呼びます。
「買い」の場合はレートが下がったら買うことを指値、レートが上がってから買うことを逆指値と呼びます。
1つ、具体例を紹介します。
- 現在のレート:米ドルが100円
- 指値注文:米ドルが90円になったら買う
- 逆指値注文:米ドルが110円になったら買う
「売り」の場合はレートが上がったら売ることを指値、レートが下がってから売ることを逆指値と呼びます。
具体例を見ていきます。
- 現在のレート:米ドルが100円
- 指値注文:米ドルが110円になったら売る
- 逆指値注文:米ドルが90円になったら売る
買いと売りとでは、指値と逆指値の位置が入れ替わっています。指値は安く買える有利なレート、逆指値は高値で買う不利なレートと覚えておきましょう。
■不利なレートで注文を入れる意味とは?
FXでは「安く買って高く売る」もしくは「高く売って安く買い戻す」というのが基本です。ですが、「(現在の価格よりも)安く買って高く売る」ということではありません。
たとえば、取引したい通貨の価格が一回上昇した後、更に急上昇すると予想することもあります。
たとえば、次のようなことを予想したとき、不利なレートで注文を入れます。
- 現在のレート:米ドルが100円
- 逆指値で買い:米ドルが110円になったら買い
- その後の値動き:米ドルは120円まで上昇
このように、「価格がさらに上がる前兆」で注文を入れることで、利益を狙うのが逆指値です。
指値・逆指値注文は、現在の価格よりも価格が上昇・下降することを予想して使う注文方法です。指値・逆指値注文を入れる際は、ある程度FXに使える時間を用意しておくのがオススメです。
なぜなら、狙い通りに上昇・下降して注文が入ったとしても、その後価格が望んだ方向へいくとは限らないからです。
たとえば、次のように指値で買い注文を入れて結果的に損をしてしまうケース。
- 現在のレート:米ドルが100円
- いくらで買うか(指値):米ドルが90円に下降したら
- いくらで決済したいか:米ドルが110円になったら
- 実際はいくらになったら:米ドルは80円になった
最初は予想通り米ドルが90円まで下がったものの、期待していた上昇は起こらずに、80円まで下がってしまった。(損をしてしまった)
このようなことが起こるので、注文を入れたあとでも価格はチェックできる状態にしておくことがオススメです。
FXの注文方法:3.IFD(アイ・エフ・ディー)注文
IFD注文とは、「いくらで買う・売る」ことと「いくらで決済する」ということを同時に注文できる方法です。IFDのほかにIFDONE(イフダン)注文とも呼ばれます。
いくらで買うか、いくらで決済するかの具体例を紹介します。
- 現在のレート:米ドルが100円
- いくらで買う:米ドルが90円になったら
- いくらで決済する:米ドルが110円になったら
指値・逆指値注文に、「いくらで決済するか」が追加された注文方法になっています。こちらもイメージ画像を見てみましょう。
IFD注文は「いくらで決済する」ことを決めることが出来ますが、ここで使っている決済という言葉には二つの意味があります。
- 決済の意味:1.利益額を確定させること(利確)
- 決済の意味:2.損失額を確定させること(損切)
上のイメージ画像は利益を確定させるための決済注文でした。実際のIFD注文では「いくらで買う・売る」を決めたあと、利益額を得るために決済するのか、損失額を確定させるのかを選ぶことができます。
損失額を確定させる場合は次のように注文する事ができます。
- 現在のレート:米ドルが100円
- いくらで買う:米ドルが90円になったら
- いくらで決済する:米ドルが80円になったら
このように使えば、どれくらいの損失額を許容できるかを、注文時に自分で決めることができます。代わりに、利益額についてはいくら増えようが、決済は行われません。
FXの注文方法:4.OCO(オー・シー・オー)注文
OCO注文とは、指値・逆指値注文を同時に行い、片方の注文が成立した時点でもう片方の注文をキャンセルしてくれる注文方法です。その際には、現在の価格よりも高い価格と、安い価格を指定します。
つまり、現在の価格よりも「下落したら買いたい」もしくは「上昇したら買いたい」時に使う注文方法です。
具体的には次のような流れになります。
- 現在のレート:米ドルが100円
- いくらで買う:米ドルが90円、もしくは110円になったら
- 結果:米ドルを90円で買う注文が成立して、110円で買う注文はキャンセルされた
OCO注文を使うことで、一回の注文で二つのチャンスを得ることが出来ます。つまり、取引したい通貨の価格が、上がろうと下がろうと注文が出来るということです。なのでパソコンやスマホから離れていても、半自動的に利益を得るチャンスでトレードを行ってくれます。
FXの注文方法:5.IFD+OCO
IFD+OCO注文は指定した価格でトレードを行い「利益が出たら決済」もしくは「損がでたら損切」を指定した価格で行ってくれる注文方法です。IFD注文とOCO注文の便利な部分を足したような注文方法になっています。
ここでIFD+OCO注文の具体例を見てみましょう。
- 現在のレート:米ドルが100円
- いくらで買う:米ドルが110円になったら
- いくらで利確:米ドルが120円になったら
- いくらで損切:米ドルが90円になったら
IFD+OCO注文を行うことで得られるメリットは、一度注文したら決済も損切も自動的に行ってくれる点です。つまり、一度注文を出してしまえば、あとはFXのことを気にせず仕事や家事、育児などに時間を使うことが出来ます。
FXを専業で行ったり、仕事や家事をしつつ、FXにたくさんの時間を割くことはなかなか難しいと思います。そんなときに注文を入れてしまえば、あとはFXのトレードを半自動的に行ってくれるIFD+OCO注文は、あなたの強い味方になってくれます。
指定しなければいけないことが多いので、最初は少しとまどうかもしれません。ですが、IFD+OCO注文は時間を有効に使いつつ、利益を得られる方法です。一度で覚える必要はありません。何度でもこの記事を参考に注文の練習を行いましょう。
時間を有効活用しつつ利益をさらに伸ばすコツ
時間を有効活用するコツは、自動的に決済を行ってくれるOCO注文を使うことです。ここで紹介している方法なら、他の国の通貨を持っている状態から、便利なOCO注文ができます。
OCO注文を簡単におさらい
- 現在の価格よりも「下落したら買いたい」もしくは「上昇したら買いたい」時に使う注文方法。
- 現在の価格よりも安い価格と、高い価格で一気に2つの注文を行える。
- 2つの注文のうち、どちらかを実行したら、もう片方は自動的にキャンセルしてくれる。
OCO注文は新しく通貨を売ったり、買ったりするときにも使えます。ですが、ここでは手持ちの他の国の通貨を決済するときに、OCO注文を使います。
決済をOCO注文で行うと、次のような流れになります。
- 米ドルが100円のときに成行注文で買いを行った
- 米ドルが110円になったら利確、米ドルが90円になったら損切とOCO注文を入れる
- 結果は110円に上がったので利確され、90円で損切する注文はキャンセルされる
このように注文を組み合わせて行うことで、利益を追求しつつ、損を小さくすることが出来ます。
また、成行注文など、決済する価格を指定していない注文を行った場合には注意が必要です。なるべくすぐに、損切の価格だけでも決済にも注文を入れておきましょう。損切の価格を入れないままスマホやパソコンから離れてしまうと、いつの間にか大きく損してしまう可能性があります。
仕事や家事に追われていると、ついうっかりFXでトレード中とだということを忘れてしまうこともあり得ます。しかし、決済の注文が入ってさえいれば安心です。FXに慣れるまでは、必ず決済の注文をいれるようにしましょう。
まとめ
この記事ではFXで新規に注文を入れる際に使える、5つの注文方法を解説しました。5つの注文方法は別々に使うこともできますし、組み合わせて使うこともできます。
これからの注文方法を使いこなす事で、許容できる損失額や得たい利益額を自分でコントロールすることができるようになります。また、手が離せないとき、忙しいときにも、あなたに代わってトレードを行ってくれます。
FXでは多くの人が「コツコツドカン」と呼ばれる一連の流れを経験します。それは、コツコツ小さく利益を作って、ドカンと大きく負けるというものです。コツコツドカンが起きるのは、もちろん運やタイミングの影響もあります。
ですが、「損切が出来ずに損が膨らんでしまった」というパターンが非常に多いのも事実です。5つの注文方法を使い、損を膨らませる前に決済を行うことを必ず心掛けましょう。
また、トレードで実際に使う画面はFX会社によって様々違いがあります。そして、使える注文方法、使えない注文方法があります。あなたが今使っているFX会社がある場合、どの注文方法が使えるのかを確認しておきましょう。