スプレッドとは?FX取引に掛かる手数料をわかりやすく解説

スプレッドとは

毎朝テレビのニュースなどで1ドル110.1円から110.5円など為替レートの情報が流れているのを見たことがある人は多いと思います。

この110.1円と110.5円の間の0.4円がスプレッドと呼ばれる手数料となります。

このスプレッドとは何なのか?スプレッドはどう見ればいいのか?注意すべき点は?など疑問が出てくると思います。

この記事では、FXにおけるスプレッドの疑問を解き、スムーズな取引ができるように紹介をします。

1 スプレッドとは

スプレッドとは、FXで取引をするたびにFX会社に支払う手数料のことです。このスプレッドは、通貨の「売値」と「買値」の差のことを指します。この「売値」と「買値」の差が大きくなるほどFX会社に支払う手数料が大きくなります。

そもそも、FXで取引をするときにかかる手数料は、円をドルに換えたり、ドルを円に換えるたびに既定の金額を支払う売買手数料と1通貨ごと交換する額に対して手数料が変わるスプレッドと呼ばれる手数料の2つです。

fxスプレッド

しかし、ほとんどの大手FX会社は、売買手数料を無料にしているところが多いので一番気にするべき手数料は、スプレッドです。この手数料がFX会社の利益となります。

2 スプレッドの計算方法

次に、スプレットの計算方法を紹介します。為替のレートを見るときに通貨を買う時の買値ASK(アスク・レート)と通貨を売る時の売値BID(ビット・レート)表示された画面を見ることができます。そこの表示されているBIDレートとASKレートの差がスプレッドの手数料になります。

スプレッドの単位は、銭とpips(ピップス)の2種類があります。これらは、「0.01円=1銭=1pips」 となります。難しく考えずに、円の小数点第2の数字を基準に考えればよいです。

スプレッドの計算方法

図の例では、アメリカドルUSDと円JPYのレートを見たときに売値

BID100.05円、買値100.08円の場合、スプレッドが0.03円=3銭=3pipsとなります。この場合、あなたがドルを円で買う時やドルを円で売る時に、1通貨ごとに0.03円の手数料が掛かります。

このスプレッドで1万通貨の取引をした場合、1万通貨×0.03円=300円の手数料が掛かります。

取引数量×スプレッド=手数料

 また、日本の円以外の通貨で取引するときは、米ドルが絡む場合は、米ドルの0.0001小数点第4が1pipsとなります。

米ドルの0.0001小数点第4が1pips

3 スプレッドで注意すること

スプレットで注意する点は、2つあります。

1つは、スプレットの手数料を計算せずに取引すると損をしてしまう場合があることと2つ目は、スプレッドが急に広がる、つまり支払う額が増えてしまう場合があることの2つです。

3.1 スプレットの手数料の注意

スプレットの手数料は、毎回取引するたびに支払う必要があります。

もし、上の例にあるUSD/JPY100.05/100.08でドルを1万通貨で買い、少しだけの良い方に値動きをしたからといって取引をした場合、図のように、スプレッドの手数料によってマイナスになってしまう場合があります。

スプレットの手数料の注意

こうならないために、まずスプレッドに掛かる手数料の合計を計算しておいて、どれくらいの値動きをしたら利益が出るのかを見ておく必要があります。ちなみに上の例では、0.07円の値動きで100円の利益が出ます。

3.2 スプレッドが急に広がる注意

普段取引していた時は、スプレッドが1銭だったのに急に3銭に広がり、普段取引していた時よりも多くのコストを支払う場面があると思います。

なぜこのようなスプレッドの変化があるのかというとFXにおける多くの人の取引の流れ、流動性の状態やFX会社のカバー先の数が関係あるからです。

3.2.1 流動性の状態

FXで多くの人の取引の流れ、流動性には高い状態と低い状態の2つの状態があります。

流動性が高い状態の時は、相場が急に変動した時など、多くの人が一気に取引をしている時になります。この流動性が高い状態の時は、FX会社で対応の出来ないほどの多くの注文が来ます。それだけの注文に対応ができないのでスプレッドを広くして注文を減らすようにします。

逆に、流合性が低い状態の時は、早朝や長期休みなど多くの人がFXで取引をしていない時間帯の時になります。その状態の時は、FX会社は、利益を少しでも出すためにスプレッドが広げる傾向があります。

このように、流動性が低い時、高い時は、スプレッドが広がる原因となります。 特に、あまり取引がされていない通貨との取引をするときは、注意する必要があります。なぜなら、あまり取引されていないので最初から広いスプレッドで取引がされており、特に新興国などは、国政が不安定なので為替が急激に変わりやすいなどスプレッドが広がる要因を持っているからです

 

3.2.2 カバー先

カバー先とは、FX会社が顧客からの注文を流す先となる金融機関となります。

基本的にFX会社は、複数の金融機関と取引を行っています。多くのカバー先があるとFX会社や私たちにとって有利な取引を行うことができます。

理由としては、まず、金融機関から出された為替のレートをFX会社は見ます。このレートから少し色を付けてFX会社は、私たちに為替のレートを見せます。各金融機関から出されるレートは、全部同じではありません。

例えば、A金融機関では、110.01円というレートを出しているところやB金融機関では、110.05円など高めに出している金融機関があります。

カバー先

FX会社は、複数の金融機関から条件の良いレートを出している金融機関を選びそこと優先的に取引をします。

さらに、複数のカバー先があることでFX会社は、多くの人が取引をしている流動性が高い時の注文を流すことや流動性が低い時に条件の良い金融機関を探すことができます。

その結果、私たちにとっても安く取引をすることにつながります。なので、FX会社のカバー先の数を見ることが大切です。

FXで取引コストに注意して取引するときは、まずFX会社のカバー先の数を見ましょう。

カバー先の質にもよりますが、カバー先が多い方が相場の急激な転換時などに対応しやすいので安定したコストで取引することができます。

そして、実際に取引をするときは、どれくらいスプレッドが掛かるのかの計算やどの程度で利益が出るのかをしっかり計算して取引をすることで利益の出せる取引をすることに繋がります。

4 カバー先の多いおすすめのFX会社

FX会社によってスプレットの広さやカバー先の数が違います。

そこで、お勧めするFX会社を紹介します。お勧めするFX会社は、ヒロセ通商・DMMFX・GMOクリック証券の3社です。

fx3社のスプレッド比較表

4.1 ヒロセ通商

ヒロセ通商は、FX初心者の方にお勧めするFX会社です。スプレッドが狭いだけでなく、カバー先の数と通貨ペアの種類が他のFX会社と比べて断トツで多いです。さらに、千通貨で取引をすることが出来ます。まずは、少額取引でFXの取引の練習をしたいという人には、打って付けのFX会社です。

ヒロセ通商

4.2 DMMFX

DMM.com証券は、FX口座数が国内1位のFX会社です。すべての通貨ペアが業界最狭水準でコストのことを考えると一番安く取引ができます。特に、スプレッドが安定して狭く、取引量に応じて現金に換えることが出来るポイントも付くので取引量が多い人にお勧めします。

DMMFX

4.3 GMOクリック証券

GMOクリック証券は、スプレッドが狭くコストを安くすることが出来る特徴がありますが、特に取引ツールが使いやすいことや24時間電話対応しているなどのサポートの高さでお勧めすることが出来ます。先にお勧めしたFX会社と併用して取引するなどの方法をお勧めします。

 GMOクリック証券 

5 まとめ

最初のうちは、スプレッドの0.01円など細かい数字の計算がややこしいと思います。

しっかりと毎回取引の度に計算を行っていれば、そのうち自然に取引することができるようになります。

最初のうちは、取引をする回数を決めるなど、FXで掛かるコストを体験することが上達の一歩です。