こんにちは、FXBです。
FXに慣れていないうちは、ついトレードルールを守れず、破ってしまうことってありますよね。
もしかして、ルールが守れない理由を次のように考えてしまっていませんか?
「ルールが守れない原因は自分のメンタルが弱いから。」
「つい欲がでてしまうのがいけない」
そんなふうに悪く考えてしまっているかもしれません。
実は、トレードルールが守れないのはあなたが悪いわけではなく、ルール自体に問題があるからなのです。
この記事ではトレードルールの見直し方を始め、自然とトレードルールを守っていける方法をお伝えします。
良いトレードルールは、あなたがFXを行う際、損失の可能性や量を減らし、資産を守ってくれます。
FXではトレードルールを守る事で初めて、安定して利益を生み出すことができます。
ぜひ、良いトレードルールを作り上げ、きちんと守れるようになりましょう。
ではさっそく解説に移ります。
FXのルールとは
FXのルールは「リスクを回避し、安定した利益を得るための自分だけのトレードルール」です。
必ず守ることで、利益が出るように設定するのがトレードルールになります。
ですから、ルールを守れないということは、リスクを受け入れ、安定した利益を手放すことになってしまいます。
もちろん、多くのルールを守れないFXトレーダーは、ルールを破りたくて破っている訳ではありません。
まずは、なぜルールが守れないか、3つのポイントを見ていきましょう。
ルールの3つのポイントを見直す
トレードルールには全員が完璧に使いこなせる、万能のルールはありません。
自分のルールを作り、検証をし続けて、より良いものにしていくことが大切です。
良いルールにするために、まずは次の3つのポイントを見直してみましょう。
- エントリーポイント
- エントリーしてはいけないポイント
- 利確・損切ポイント
3つのポイントを確実に守れる範囲に設定できているのか、確認していきます。
見直しポイント:1.エントリーポイント
きちんと守り続けられる、シンプルなルールを持ちましょう。
複雑なエントリーポイントにしてしまうことは、おすすめできません。
なぜなら複雑なルールは見落とす可能性が高くなるうえ、エントリーするチャンスがとても少ないからです。
エントリーポイントを考えるためのアイテムの一つにダウ理論のがあります。
ダウ理論は多くの勝ち組FXトレーダーにとって、必要不可欠です。
この理論を学ぶことで、良いエントリーポイントが見付けられるようになるため、ダウ理論は絶対に習得しましょう。
ダウ理論が難しく感じるなら、もっともシンプルなエントリーポイントとして、チャートパターンというものがあります。
チャートパターンが出たときのみに、エントリーポイントを絞る常勝トレーダーも存在しています。
まずはシンプルなエントリーポイントを持つようにしましょう。
見直しポイント:2.エントリーしてはいけないポイント
自分が負けやすいエントリーポイントを意識的に見付けることも大事です。
感情的にエントリーしてしまうポイントや、勢いだけでエントリーしたくなるポイントを必ず把握しておきましょう。
たとえば「勢いよく上がってるから、買いでエントリーしたら途端に下がり始めた」というような失敗を覚えておくということです。
なんとなくエントリーしたくなるポイントや、なんとなく勝てそうなポイントで、たまたま連勝できたとしても、安定して勝つことには繋がりません。
そして、ついエントリーして、いつも負けてしまうポイントも必ず自分で理解して、エントリーしないようにする必要があります。
見直しポイント:3.利確・損切ポイント
利益は大きく、損失は小さくするという意味の「損小利大」という言葉があります。
今決まっているトレードルールを守っていれば、損小利大へ近づけるようになっているか確認しましょう。
損切りと利確のポイントが正しく設定されているかどうかをもう一度チェックしてみてください。
損切り・利確幅の設定を小さくしすぎてはいないか、逆に大きくしすぎていないか。
自分の勝率と照らし合わせて再設定してみましょう。
勝率と損益のバランスをどう設定すべきかについては「FX初心者が知っておきたい勝つための損切りを徹底解説!」でリスクリワードというものを解説しています。
ルールを守るために必要なたった2つのこと
トレードルールを守れないときには、トレードに感情を挟んでしまっています。そして、敗因を振り返らないのも原因の一つです。
FXでルールを守るには次の2つのことを意識するようにしましょう。
1.感情的にならない
2.敗因を分析する
では、具体的にどのようなことなのか解説していきます。
1.感情的にならない
■原因
FXをしていると、負けが続いてしまったり、トレードしていれば勝てていたポイントを見つけてしまったりすることがあります。
嫌なことが続くとFX初心者は、次のような「たられば」を考えてしまいがちです。
・あのとき損切りしてたら……
・あのとき利確してたら……
・あそこでエントリーしてれば……
・あそこでエントリーしてなかったら……
このような「たられば」が積み重なると、ストレスが貯まってしまい、だんだんと感情的なトレードをしてしまうようになってしまいます。
感情的になってしまうと、ルールを守ろうという気持ちよりも、今の感情のまま動きたいという気持ちに負けてしまいます。
感情に任せたトレードをすると、焦りや不安を感じて、つい損切りを先延ばしにしたり、早すぎる利確をしてしまいます。
すると、損はどんどん大きくなり、利益は小さくなってしまい「損大利小」という、FXでもっとも避けるべき状態になってしまいます。
■解決法
感情から離れたトレードを行い、ルールを正しく守るには、エントリーする時点で利確と損切りを注文する必要があります。
そうすることで、エントリー後のトレードに自分の感情が入る隙間をなくすことができます。
機械的に利確・損切りを行うには、IFD+OCOという名前の注文をする必要があります。
注文方法が分からない場合「FX初心者が覚えるべき5種類の注文方法まとめ」にて、FX初心者にも分かりやすく解説しています。
2.敗因を分析する
敗因を分析することで、冷静に自分の行動を見直すことができます。
冷静に敗因を分析していくと次のようなことが見えてくることがあります。
■よくある敗因
・間違ったタイミングでエントリーをしていた
・利益を欲張り過ぎた
・損切りがしっかりと出来ていなかった
■解決法
トレード中の自分が正しいことだと思って、正当化してしまっている箇所を探してみましょう。
厳しいように聞こえるかもしれませんが、ルールが守れずに損をしてしまっているのなら、必ずFXへの取り組み方のどこかに原因があるはずです。
原因を探しだすには、冷静に自分が行ったトレードの敗因を分析をし続けるしかありません。
原因を見つけ出し、潰していくことで、ルールを守れる自分が出来上がっていきます。
しかし、トレードで負けて敗因を分析しないと「ルールを守る力」を強化できない訳ではありません。
ルールを守るために、今すぐ始められることをご紹介します。
トレードルールを守るための3つの変化
ルールを守るためには、「ルールを守る事が当たり前」と考える必要があります。
ですが、人の意思はそこまで強くありません。つい感情的になったり、周りが見えなくなってしまいがちです。
そこで、FXのルールを守るために、次の3つのことを行いましょう。
・ルールを常に意識出来る状態を作る
・強引にルールを守ってみる
・人を巻き込んでみる
それぞれ、詳しく解説していきます。
ルールを守る方法:1.見える化
トレードルールを紙に書いて、色々なところに貼り付けておきましょう。
トレードルールを常に視界の中に入れておくと、それだけでルールを守ろうという気持ちが高まります。
ルールを書いた紙を貼っておくのに、おすすめなのは次の3箇所です。
- パソコンの横
- パソコンの待ち受け画面
- 部屋の扉や壁
他にも見る頻度が高いであろう、スマホの待ち受け画面にしておくのも効果的です。
日頃からトレードルールを意識する事で、トレードに熱くなってしまっても、ルールを思い出せるようになってきます。
ルールを守る方法:2.習慣化
ルールが守れないのは、習慣になっていないのが原因の一つです。
逆に言えば、ルールを守っているというのは、既に習慣になっているということでもあります。
たとえば、歩いていて赤信号で止まるときに「危険かどうか」を毎回判断している人は少ないでしょう。
赤信号では止まるという習慣が足を止めさせます。FXのルールを守ることも同じで、習慣になっているかがポイントになります。
習慣化されていないことを習慣化するには、繰り返し同じことを行う必要があります。
しかし、一度習慣にしてしまえば、気持ちや気分に関係なく、決められた動きをとることできます。
たとえば、次のようなことを習慣化していきましょう。
- 損切り・利確ラインは100%守る
- 最高のエントリータイミング以外はエントリーをしない
- ルールを破ったらその日はFXをしない
このようなことを、習慣にしていきましょう。
トレードルールを守る事を、歯磨きや入浴と同じレベルで「しないと気持ちが悪い習慣」へしてしまえば、ルールを破ろうと考えることはなくなります。
ですので、ルールを守ることだけを意識したトレードを複数回繰り返しましょう。
しかし、現実のお金で行うと大きな損をしてしまうこともありますので、まずはデモトレードで練習するのをおすすめします。
ルールを守る方法:3.共有化
一人で守れない場合、人と協力する方法もあります。
家族や友人にルールをちゃんと守っているかどうかを聞いてもらったり、コミュニティに所属して報告し合うことで、ルールを守る力を高めます。
自分一人では破ってしまいがちなルールも、人と共有することで、破りにくいものにできます。
ルールを守れない原因の一つに「ルールを破ってもペナルティがない」ということが考えられます。
人を巻き込むことで、ルールを守れないことに、恥ずかしさというペナルティを感じられるようにできます。
もし、周りに人が居ない場合は、何かしらペナルティを与えることで、人と共有することの代用ができます。
ペナルティはたとえば、次のようなものです。
・トレードルールを10回音読する。
・トレードルールを10回書き出す。
・一回につき1000円貯金する。
・一回につき1キロ走る。
・デモトレードに1日中挑戦する
など、自分にペナルティを与えましょう。ペナルティを回避しようとする力が強ければ強いほど、ルールを守る力も強くなります。
ですが「ペナルティを自分に与えるのはどうしても嫌だ」という思いもあるかもしれません。
そのようなときには、次のコツを使ってみてください。
自然とトレードルールが守れるコツ
トレードルールを守るコツはノートなどにトレードの記録を残すことです。
FXをする目的は、利益を得ることです。そして、FXのトレードはある日突然勝てるようになるという性質の投資ではありません。
日々の研究と検証の積み重ねが必要です。検証を行うためには、ルールを守ったトレードの結果を記録として残さないといけません。
気分で利確したり、損切りしては、トレードルールが稼げるものなのか、検証できません。
つまり、FXで稼ぐには、ルールを守った記録が必須ということです。
トレードルールが習慣化出来ていない状態では、意識しなくなった瞬間に感情に飲み込まれたトレードを行ってしまいます。
そしてトレードの敗因の分析もしなければ、一向にルールを守る力(=稼ぐ力)は高まりません。
トレードの分析を行うには、どのようなトレードを行ったのか、自分で書き出してみるのが一番です。
一人でFXを行っている場合は、勝てる方法を教えてくれたり、失敗を注意してくれたり、改善点をアドバイスしてくれる人は、いないのが普通です。
FXは自分で反省し、改善点を見付けていくことで、ルールを守ったトレードを行えるようになっていきます。
トレードの記録を残す
記録するべき内容は、最低でも次のようなことを書き残すようにしましょう。
・エントリーポイント
・エントリーした根拠
・損益額
・利確・損切りした理由
・トレード中思ったこと
このようなことを残すことで、トレードルールの重要性を再認識し、利益を高めることができるようになります。
そして、残した記録から、勝率と損益を比較してみましょう。
・勝率が高いのに、トータルで負けている
・勝率が低く、トータルで負けている
・勝率は低いが、トータルで勝っている
・勝率が高く、トータルで勝っている
このようなことが読み取れる記録を作る事が大切です。
結果により、トレードルールをもう一度見直しましょう。この一連の流れを繰り返すことで、勝率を高めつつ、トレードルールを守る力を高めることができます。
まとめ・トレードルールを守るには
トレードルールは「リスクを回避し、安定した利益を得るための自分だけのルール」です。
ルールはできるだけシンプルにすることを心掛けましょう。複雑なルールは、シンプルなルールが守れるようになったら、作れば大丈夫です。
まずはルールの見直しを行い、感情的にならず、敗因が明確に分かるように整理していきましょう。
ルールの内容を分かりやすいものに変えることは、ルールを守る力を高めるのに、とても有効です。
ですが、ルールの内容だけではなく、ルールを見える場所に書き出したり、習慣化することも、ルールを守る力を高めるポイントです。
ルールを破った場合のペナルティを設置することも、一つの手です。ペナルティを回避しようとすればするほど、ルールを順守することになります。
そして、とにかく記録に残すこと。FXで記録を取らないまま勝てる人はほとんどいません。
勝っているトレーダーほど、トレードの記録を残し、分析しては検証を繰り返しています。
ルールを守り、記録を残すだけで、あなたの負ける原因を潰し、勝てる理由を産み出すことが出来ます。
ぜひ、ルールを守ったFXを行っていきましょう。