FX初心者が勝ちやすいのはスキャルピングやデイトレードではない! その理由と初心者でも勝ちやすい手法を解説します。

「スキャルピングやデイトレードでFXを始めてみたものの、全然勝てない」と悩んでいませんか?

筆者に言わせると「スキャルピングやデイトレードは初級レベルの人にとっては難易度の高いトレードスタイルなので、勝てないのはむしろ当然」なんです。

最初に結論を書いてしまいますが、FX初心者におすすめするトレードスタイルはズバリ「長期トレード」です。

「でも長期間ポジションを持つのはリスク高いのではないか?勝つのは難しいのでは?」と思われている方が少なくないようなのですが、そんな疑問にも相場の世界で30年以上生き残ってきた筆者が記事の中でガッツリと解説していきたいと思います。

短期トレードを薦める書籍や記事が溢れかえっている(=負け組トレーダーが量産されていく)中、「なぜ初心者が短期トレードに手を出すと負ける事になるのか?」をここまで詳しく解説した記事は世の中にはほとんどないと思いますので、長い記事にはなっていますが是非しっかり読んでいただければと思います。

1.トレードスタイルにはどんな種類があるのか?

書店でFXの書籍を探したり、ネットで情報収集をしていて、頻繁に目にするのは「スキャルピング(超短期手法)」や「デイトレード(短期手法)」だと思います。

おそらく、「みんながやっているスタイル」=「勝てると思い込まれている」→「需要がある」ということで、情報発信する側もみな「デイトレード」「スキャルピング」ばかり取り上げることになるのだと思います。

でも、「個人トレーダーの9割は負け組」と言われているように、皆がやっているからという理由で手を出すと、あなたも負け組の仲間入りをするだけです。

この章では、まず「トレードスタイルにはどんな種類があって特長は何なのか?」を紹介し、その次に「初心者がスキャルピングやデイトレードに手を出すとなぜ負けるのか」を解説していきます。

1-1.トレードスタイルの種類と特長

トレードスタイルの種類と特長

トレードスタイルは、大きくは4つに分類されます。

超短期トレード(スキャルピング)

1分足チャート(1分毎にローソク足が更新されていくチャート)や5分足チャート(5分毎にローソク足が更新)などを使って、常にめまぐるしく価格が変動する中での小さな値幅を狙う手法。

短ければ数秒、長くても数十分程度の短期決戦。

短期トレード(デイトレード)

主に1時間足チャートなどを使って、1日の値動きの中で値幅を狙いにいく手法。

基本的には1日以内に決着を付けるトレードを行うが、トレーダーによっては決着が付かなければ翌日以降も持ち越す人もいる。

中期トレード(スイングトレード)

主に4時間足や日足チャートを使って、数日から数週間の値動きの中で値幅を狙いにいく手法。

長期トレード

日足/週足/月足チャートを使って、数週間から長ければ数年わたってポジションを保有していく手法。

1-2.初心者がスキャルピングやデイトレードで勝てない理由

4つのトレードスタイルですが、短期になるほどトレードの難易度は高くなります。

ほとんどの負け組トレーダーはこのことを誤解しているから、トレードをすればするほど資金を減らしていくのです。

その理由に入る前に、「チャートの特徴」と「FX業者の手数料/スプレッド/スリッページ」について理解しておく必要があるので解説します。

1-2-1.チャートの特徴

チャートの特徴①

上位足のローソク足1本は、下位足の複数ローソク足で形成される

月足チャートのローソク足1本は4、5本(1か月分)の週足ローソク足で形成され、週足チャートのローソク足1本は5本(月~金まで)の日足ローソク足で形成され、日足チャートのローソク足1本は6本の4時間足ローソク足(24時間分)で形成されているといった感じで、各時間足チャートには親子関係があります。

地図に例えれば、月足:世界 週足:日本 日足:東京都 4時間足:渋谷区 1時間足:渋谷駅 といったような感じでしょうか。

チャートの特徴②

同じ通貨ペアであっても、時間足が違うと全く違う値動きに見えることは珍しくない。

同一日時の米ドル円(USDJPY)チャートで解説します。

まず、下のチャート画像は月足ですが、下方向に動いているように見えますね。

USDJPY月足

次に日足ですが、上方向に勢いあるように見えますね。

USDJPY日足

さらに下は1時間足です。こちらは下方向に流れているように見えますね。

USDJPY1時間足

このように、「同一通貨ペア」、「同一時間」であっても、どの時間足チャートを見ているかによって、トレーダーの行動が真逆になる(買いで狙う人もいれば売りで狙う人も出てくる)ことは全く珍しくないのです。

チャートの特徴③

下位足は上位足の値動きの影響を受ける(逆に、上位足にとって下位ローソク足1本の影響はそれほど大きくない)

「チャートの特徴①」で「上位足のローソク足は、下位足のローソク足複数本で形成される」と説明しましたが、これは例えば日足チャートのローソク足1本は1時間足であれば24本、5分足であれば1440本のローソク足が動いた結果の1本になります。

ですから、日足にとっては5分足が多少動いても「ノイズ・誤差」程度にしか見えないのですが、5分足にとっては日足がどう流れているかの影響は非常に大きくなります。

1-2-2.FX業者の手数料/スプレッド/スリッページ

FX業者もボランティアではないので利益が必要ですし、理不尽な不利益を被りたくないので色々な工夫をしています。

手数料

これは新規注文や決済注文時にFX業者がトレーダーから取る売買手数料です。

ただし、最近はFX業者間の競争激化から「手数料:0円」とうたう業者が多いです。

スプレッド

トレード時に注文できる価格は買いの場合と売りの場合で少し価格差が設けられていて、それを「スプレッド」と呼びます。

上の解説では「手数料を取らないFX業者は多い」と書きましたが、このスプレッドはある意味FX業者の手数料にもなります。

また、通貨ペアによってスプレッドの大きさは異なります。

スリッページ

相場は常に動いているので、トレーダーが新規注文や決済注文をした際に注文した瞬間の価格ピッタリで注文が通るとは限りません。

このズレを「スリッページ」と呼び、日本語では「すべり」などと言ったりします。

手数料についてはFX業者の取引ルールで明確に定められていますが、スプレッドは相場が大きく動く時などには大きくなる事があるとFX業者も取引ルールで明記しています(実際に、相場の急変動時にスプレッドが広がる事は普通にあります)。

また、スリッページに関しても相場の急変動時に「大きくすべる」事はありますし、通常時でも多少の「すべり」は見られます。

繰り返しになりますが、これらは主に「業者が理不尽な不利益を被らない」ための仕組みと捉えましょう。

1-2-3.トレードスタイルが短期になるほど難しくなる理由

カンの良い方は既に薄々、理由を理解されているかもしれませんが、「1-2-1」と「1-2-2」の説明をふまえて解説していきます。

理由①トレードに使うチャートの時間足が短くなるほど、多くの上位足チャートの分析が必要になるから難しくなる

「1-2-1」の「チャートの特徴②」と「チャートの特徴③」で説明したとおり、短期足チャートだけを見てトレードしていたら、簡単に上位足の流れに飲み込まれて逆行→損切りを何度も受け続ける事になります。

「自分がエントリーしたら、誰かに見られているかのように逆行される」理由はこれで、逆行される確率を下げる解決策は「全ての上位足で方向感が揃っている瞬間を狙う」です。

この分析手法を「マルチタイムフレーム分析」と呼びますが、トレード歴の長い方でもこの分析手法を使いこなせている方は多くありません。

ですから、大半の個人トレーダーは負け組から抜け出せないし、初心者であればなおさら相場のカモにされるだけなのです。

もし「5分足チャート」でトレードをしたいなら、少なくとも15分足/1時間足/4時間足/日足くらいは分析しておく必要があります(できれば週足/月足も)。

これができないという事を自動車の運転に例えると「夜中、次のカーブの入り口までしか見えないのに時速100kmでカーブに突入していく」ようなものです。

理由②:短期足トレードになるほど「手数料/スプレッド/スリッページ」の影響が大きくなり、毎トレードでマイナススタートを余儀なくされるから難しい

より具体的に、下記の条件で説明していきます。

・通貨ペア:米ドル円
・損切り:5pips(ー5万円)/利益確定:5pips(+5万円)
・売買手数料:0円
・スプレッド:0.3銭

この場合、新規注文した瞬間に「含み損:-3千円」からのスタートになります。

この程度ならまだ挽回可能と感じられるかもしれませんね。

でも、新規注文・決済注文時のスリッページ(による損失分)も考慮しなければなりません。

もし10トレード行うとなると、最低でも「3万円」は黙ってても消えていきます。

スリッページで失う分も含めるともっと消える金額は大きくなります。

100トレード行えば「最低でも30万円」のコストになるのですが、もはやいったい誰のためにトレードを行っているのか分からなくなってきます(少なくとも業者は儲かります)。

こんな不利な条件でトレード資金を増やし続けるのは、かなりの腕のトレーダーでないと難しいであろうことは容易に想像できるのではないのでしょうか?

要は、狙う値幅が小さくなれば小さくなるほど黙ってても消えるコストが大きくなり、トレード回数を多くすればするほど払うコストも無視できないレベルの大きさになってしまう、だからトレードスタイルは短期になればなるほど難しくなるのです。

2.FX初心者に長期トレードをおすすめする3つの理由

ここまで読んで、初心者がスキャルピングに手を出すというのがいかに無謀なことなのか、ご理解いただけましたでしょうか?
その一方で、筆者が長期トレードをおすすめする理由は「スキャルピングのデメリット」の反対になるのはもちろん、それ以外にもメリットはあります。
この章では、その理由について解説していきます。

2-1.忙しい方でも無理なく取り組める

スキャルピングは「スキマ時間にサクっと稼げる」と誤解している方が多いですが、上位時間足の流れが揃った瞬間でないと(上位足それぞれの流れに影響を受け振り回されて)優位性のあるトレードはなかなかできません。

ですから、チャートに張り付いていてもチャンスが来ない時は何もできず(無理してトレードすると無意味な負けを増やす結果になります)、チャンスになりそうな時は一瞬を逃さないようにチャートに張り付き続けなければならず、睡眠時間を削って待ってトレードした結果損切りにでもなれば、ストレスも大きくなりがちです。

しかし、日足チャートであれば一日でローソク足1本しか動きません。

ですから、チャートのチェックは一日一回で十分となり精神的に楽ですし、一瞬の判断は求められず、じっくり考えてトレード判断をすることもでき、睡眠時間も奪われないと、忙しい方にはメリットばかりあります。

また、「毎日チェックするのも難しい」という方には週足チャートをメインにすることもおすすめできます。

週足ローソク足は金曜の市場クローズで確定するので、土日の間にチャートをチェックして月曜までの間にトレード判断をすることができるので、よりゆったりとしたトレードが可能です。

2-2.難易度が低く、初心者でも勝ちやすい

「スキャルピングのデメリット」として「5分足トレードの場合、15分足/1時間足/4時間足/日足チャートは最低でも同時分析が必須」と書きました。

その一方で週足トレードの場合、意識が必要になるのは上位の月足だけで済むので圧倒的に難易度が低くなります。

週足チャートにとっては、5分足の動きなど動いているか動いていないか分からない程度の存在なので、目先の動きに右往左往させられなくなります。

2-3.トレーダーにとって不利な要素・リスクが少ない

短期トレードのデメリットと同様に、こちらも具体的な例で解説します。

・通貨ペア:米ドル円
・損切り:100pips(ー5万円)/利益確定:100pips(+5万円)
・売買手数料:0円
・スプレッド:0.3銭

この場合、新規注文時のスタートは「-150円」となります。

短期トレードより大幅にコストが小さくなりますし、取引コストとして十分納得できる金額です。

なぜ長期トレードの方が取引コストを抑えられるのか? それは「大きな値幅を狙うトレードの方が1トレード毎のロット数を小さくできる」からです(ロット数が小さくなるので手数料も少なくなる)。

狙う値幅:100pipsというのは長期トレードでは最低レベルの値幅なので、狙う値幅がさらに大きくなればさらに手数料の比率は小さくなります。

これなら「手数料貧乏」にならずに済みますよね。

さらに「リスクが少ない」と書きましたが、これは何のことなのか?

値幅5pipsを狙うスキャルピングを行っていて、もし海外要人の発言などで価格が飛んでしまった場合、何が起こり得るか?

ロスカットの設定をしておらず50pips価格が飛んでしまった場合、先ほどのスキャルピング例であれば「ー50万円の含み損」が発生してしまいますよね。

また、損切りの設定をあらかじめ行っていたとしても、決済されるまでに5pipsすべってしまったら「ー10万円」の損失確定で決済されてしまいます(スリッページによる損失は補償しないとFX業者は明記しています)。

これは小さい値幅を狙うトレードでは避けられないリスクになります。

その一方で、大きい値幅を抑えめのロット数でトレードする長期トレードであれば、上記の例であれば50pips飛んでもまだ「-2.5万円の含み損」で済む上、まだ十分挽回が可能な状況で相場を見ていくことができますし、数pipsのすべりなどは気にするほどでもない金額差にしかなりません。

このような理由で、長期トレードは短期トレードよりも「リスクが少ない」のです。

3.具体的なトレード手法と検証方法

ここまでの内容をしっかり読まれたあなたは、「スキャルピングが、スキマ時間にサクっと手軽に稼げるようなトレードスタイルでは決してない」ことをしっかりとご理解いただけたのではないかと思います。

この章では「ではどうやれば初心者でも長期トレードで勝てるようになれるのか?」を解説していきます。
本題に入る前に、この章の大まかな流れを説明します。

①事前準備
いきなりリアルマネーを使ってトレードを始めるのはオススメしません。 最初はデモ口座を使った練習トレードを強くおすすめします。 ただ、長期トレードの場合は練習トレードを行うのに長い期間を要してしまうので、過去チャートを使った検証を並行して行うこともおすすめします(検証のやり方は後述)。

②トレード手法解説
初心者でもできる環境認識、エントリー判断、利益確定と損切りの設定を解説します。

③検証のやり方
ここではMT4のインジケーターを使ったシミュレーショントレードのやり方と、Tradingview(MT4と並んで有名なトレードアプリ)に標準で付いている機能を使ったシミュレーショントレードのやり方を紹介します。

3-1.事前準備

事前にする準備の順番について解説します。

3-1-1.デモ口座を開設

練習トレードを行うためのデモ口座を開設しましょう。

FX業者は「OANDA Japan(オアンダ・ジャパン)」をオススメします。

・MT4とTradingViewのどちらにも対応している
・TradingViewを使う場合、最小1通貨からのトレードに対応している(MT4の場合は1000通貨~)
※ここではMT4の手順を紹介します。

新規口座開設

①OANDA JapanのWebサイト(https://www.oanda.jp/ )にアクセス
→「新規口座開設」→「デモ口座 新規開設」をクリック

必要事項を入力

 

②必要事項を入力

ログインする

 

③メールアドレスにIDとパスワードがメール送信されるので、ログインする

MT4サブアカウントの作成

④「MT4サブアカウントの作成」をクリック

アカウントを作成

⑤必要項目を入力し、MT4ログイン用のアカウントを作成する

MT4にログイン

⑥メールアドレスにMT4ログイン用のIDとパスワードが送られてくるので、そちらを使ってMT4にログイン

3-1-2.チャート画面のカスタマイズ

チャート上で右クリック→プロパティ

①チャート上で右クリック→プロパティ

色を設定

②上の画像のとおり、色を設定

set-color

③「全般」設定を画像のとおりにする

チャート画像

④「OK」をクリックすると上の画像のような見え方になる

赤い曲線の設定

⑤チャート画面に見える赤い曲線をダブルクリックし、下画像のとおり設定

チャート画面上で右クリック

⑥チャート画面上で右クリックし「定型チャート」-「定型として保存」を選択し「default.tpl」というファイル名で保存する(次回から、チャートを新しく開くと今回設定した内容でチャートが表示されるようになります)

右側に月足チャート、左側に日足チャートを表示

⑦右側に月足チャート、左側に日足チャートを表示

3-2.トレード手法

「月足チャートで大まかな相場の流れを見ながら(環境認識)、日足チャートで週足と同じ方向にエントリーを狙っていく」トレード手法を解説していきます。

3-2-1.週足の確認(環境認識)

月足チャートを見て、相場の流れが「上昇傾向/下降傾向/横ばい」のいずれに近いかを判断します。

・チェックポイント
①20日移動平均線の傾き(右肩上がりか、右肩下がりか、横ばいか)
②20日移動平均線に対するローソク足の位置(上か、下か、線上か)

・判断方法
ロング(買い)を狙う基準
→①が「右肩上がり」で、②が「上」の場合

ショート(売り)を狙う基準
→②が「右肩下がり」で、②が「下」の場合

それ以外の場合はトレードは狙わない

実際の月足チャート例

・実際のチャート例
20日移動平均線が右肩下がりで、ローソク足の位置が移動平均線より下→ショート狙い

3-2-2.日足チャートでのエントリー判断

・月足がロング(買い)方向の場合

週足が買い方向の場合

日足チャートで「ダブルボトム」 のチャートパターンが出たらロングエントリー。

ダブルボトム例(「W」の形が形成されていて、真ん中の山に引く水平線(ネックラインと呼びます)を上に抜けたらロング(買い)でエントリーします)

・月足がショート(売り)方向の場合

週足が売り方向の場合

日足チャートで「ダブルトップ」 のチャートパターンが出たらショートエントリー。

3-2-3.損切り/利益確定の設定

エントリーの際、必ず損切り・利益確定の設定も行ってください。

損切り:ダブルトップ/ダブルボトムの右側の山の頂点
利益確定:損切りの値幅(pips数)の2倍の値幅

3-2-4.実際のチャートでのトレード事例

利益確定

・月足
移動平均線が右肩下がりで、ローソク足の位置が移動平均線より下
・日足
ダブルトップのネックラインを下に抜けたところでショートエントリー(矢印)
損切りはダブルトップの右側の山の頂点
利益確定は損切りまでの値幅(この場合は265pips)の2倍(530pips)

リスクリワード比1:2結果(530pipの利益確定)

3-3.トレードの始め方

いきなりリアルマネーでのトレードを始めず、次の順番で着実にステップアップしていくようにしましょう。

①過去チャートでの検証
過去チャートを使って環境認識とエントリーの練習を繰り返し、「必勝パターン」のチャートイメージを覚えていきます。

②デモトレード
デモトレードを通して、実際の相場で仮想のお金を増やしていけるかどうかを確認し、トレードの質を向上させていきます。

③少額でのリアルマネートレード
ロットが大きくなると、不安や恐怖心から検証やデモと同じトレードを行うのが難しくなります。 ですから、必ず少額から始めてみてください。

3-3-1.検証/トレードの記録方法

トレード結果は、自身が成長していく上で貴重な勉強材料になりますので、必ず記録していくようにしましょう(記録せずトレードを行い続けても勝てるようにはなれません)。

記録の際は例外を設けず、「チャンスに感じたのでエントリーした」ものも含め、必ず全てのトレードを記録するようにしてください。

①記録すべきポイント

・エントリー日時
・通貨ペア
・ロング/ショート
・なぜそこで注文したのか
・なぜそこで利益確定/損切りしたのか
・利益確定pipsと金額、もしくは損切りpipsと金額

②検証/トレード結果の集計

トレード記録が10件ほどになったら、結果を振り返ってみましょう。
・収支はプラスになったか、マイナスになったか
・勝率
・ルールを守れたトレードの割合

③振り返り

最も重要なのは「収支」ではありません。

ルールを守れなかったトレードが何割あったかを確認します。

そして、なぜルールを守れなかったかを振り返り、ルールを守れないトレードをゼロにすることにまず力を入れていきましょう。

次に「勝率」と「収支」ですが、本記事で解説しているトレードルールを守れれば、勝率が5割前後だったとしても収支はプラスになっているのではないでしょうか。

本記事で解説しているトレードルールは、損切りよりも利益確定の値幅を大きく狙っているので、勝率は5割程度あれば十分にトレード資金を増やしていけるようになっています。

ただ、トレード結果を記録していなければ、「損切りを何度もしていても資金を増やしていくことはできる」という事に気付くことができません(人は、嫌な記憶の方が強く残るので、せっかく損切りをしながらも資金を増やせるトレードができるようになっていたとしても、記録をしなければ「自分はダメトレードで負けてばかりいる」と勘違いしてしまう可能性があります)。

その次に、トレードをした場面を、チャート表示して振り返ってみましょう。

トレードルール通りのエントリーができていたか確認するとともに、勝った時のチャートと負けた時のチャートを見比べて何が違いがないか調べます。

このような作業を何度も繰り返して、自分なりの勝ちパターンを確立していきましょう。

3-3-2.過去チャートでの検証

数万円する過去チャート検証ソフトが販売されていますが、筆者がオススメするのは安価で機能的にも必要十分な「ReviewCandleChart」というMT4用のインジケーターです。

ダウンロードは無料ですが10分までの使用時間制限があり、ライセンスキー(3、300円)を購入することで時間制限なく使用することができるようになります。

ReviewCandleChart のダウンロード
https://booth.pm/ja/items/1103689

ライセンスキー
https://booth.pm/ja/items/1103701

使い方
①月足チャート、日足チャートの両方にReviewCandleChartをセットします。

②起動ボタンでオンにすると、点線の垂直ラインがチャート上に表示されるので、垂直ラインをマウスで移動させるか、Zキー(ローソク足1本分、過去に戻る)・Xキー(ローソク足1本分、未来に進む)でチャートを戻したり進める事ができます。

③この機能を使うことで、過去に戻って、右側(未来)が見えない状態で環境認識やエントリー判断を養う練習を行っていきます。

③過去チャート検証(シミュレーショントレード)での目標
勝率5割を目指しましょう。 勝率が5割に届かない場合は、どんなトレードでは負けてどんなトレードでは勝てているかを見比べ、勝ちやすい傾向のある「必勝パターン」を探しながらトレードを改善していきましょう。

いろいろな通貨ペア(ドル円、ユーロドル、ポンドドル・・・)でシミュレーションを行い、コンスタントに勝率5割以上の結果を出せるようになったら次のステップ(デモトレード)に移行しましょう。

3-3-3.デモトレード

デモトレードだとリアルマネーに影響がないので大きなロットでトレードしがちですが、大ロットでのデモトレードはオススメしません。

この先のリアルトレードに向けた役に立たないからです。

今後のリアルマネートレードへの移行を意識して、デモトレードでも最小ロット(1000通貨)に固定してトレードを行うようにしましょう。

重要なのは大きくお金を増やすことでなく、利益確定と損切りを繰り返しながらある程度のトレード数をこなした結果、資金を着実に増やしていけるようになることです。

検証(シミュレーショントレード)と同様、デモトレードもいろいろな通貨ペアでエントリーポイントを探し(日常生活に支障ない範囲で複数通貨ペアを見ていきましょう)、10~20トレードの集計で勝率5割以上の結果が出せるようであれば次のステップ(少額でのリアルトレード)に移行しましょう。

3-3-4.少額トレード

検証(シミュレーション)トレード、デモトレードで結果を出せているのであれば、リアルトレードでも自信を持ってのぞんでいきましょう。

ただし、いきなり大きなロットで始めるのでなく、最小ロット(1000通貨)でのトレードからスタートします。

最小ロットで10~20トレードを行い、これまで通りに勝率5割以上が維持できていれば2000通貨→5000通貨→10000通貨と徐々にステップアップしていくようにしましょう。

もし、ロットを大きくしていく中で(恐怖心などから)トレードルールが守れなくなったり、結果が出なくなったら、一段階ロットを小さくするようにします(場合によってはデモトレードに戻ってもOKです)。

まとめ

いかがだったでしょうか?
夢を見て新しくFXを始める大半の方が相場のカモにされて退場していく現実の中、そうならないために何をすべきなのかをこの記事では凝縮しました。

■FX初心者の大半が資金を失って退場する理由

・最も難易度の高い短期トレードに手を出し、トレードするほど資金がどんどん減っていく

・手数料の割高な短期トレードで、結果的にFX業者のためにトレードを行ってしまっている

・環境認識も全く行わず、目先の動きに付いていっていいように相場の餌食になり、しかも何度も同じ過ちを繰り返す結果、資金を失う

■負け組と同じことをしないために取り組むべきポイント

・難易度が低く、手数料面でも不利のない長期トレードに取り組む

・環境認識を行い、目先のノイズに振り回されず相場の大きな流れに乗ることを意識したトレードに取り組む

・段階を踏んで、学習しながらステップアップし、勝ったり負けたりしながらも資金が増えていくトレードに継続的に取り組んでいく