FXを始めたばかりの初心者が最初に目標にする事とは?

初心者目標

なんとなく良さそうだと思いFXを始めてみたものの、継続的にお金を増やしていくためにどのような目標を立ててトレードに取り組んで行けば良いか分からない人は大勢います。

FXの世界では、勝ち組になれるのはほんの1割未満と言われています。特にFX初心者はFXを始めて1年以内に退場になる確率が非常に高いと言われています。

この記事を最後まで読んだあなたは、プラスの収支を出せるようになり、相場から退場する可能性は限りなく少なくなるでしょう。

その理由は、最初に立てるべき目標と取り組み方が分かるため、意味のないトレード(無駄打ち)をする事が極力少なくなるからです。

初心者が退場してしまう最大の原因は、正しい目標を立てられないため何となく自己流のトレードを繰り返してしまう事にあります。

その原因は、初心者の絶対的な経験値が不足しているために、正しい目標を自分で設定する事自体が非常に難しいからです。

目標が分からないので世の中に溢れている情報に振り回され、何となく良さそうだと思った方法で自己流にトレードして負け続けた結果、退場に繋がってしまうのです。

ですから、正しい目標を立てて取り組んで行く事は、全ての初心者にとって必須事項と言えます。

ではこれからFX初心者が最初に立てるべき目標と、その具体的な取り組み方について説明していきます。

1. FX初心者が目指すべき目標が年間600pip(月50pip)獲得する事である2つの理由

初心者は明確な数値目標を立てた上でFXに取り組むべきです。

何となく今月は勝ち越す、半年後にはプラスの収支にするというような曖昧な目標では、取り組み方まで曖昧になってしまい、良い結果には繋がりません。

ですが、いざ自分で目標を立てようとしても、普段目にする情報は初心者に適していると言えるものが少ないばかりか、達成不可能であるものが多いのが現状です。

そこで、今回初心者が立てるべき目標は年間600pip(月50pip)獲得する事である事を明記しました。

具体的目標の図

初心者のあなたはこのような数字を見たのは初めてだったのではないでしょうか。
そしてなぜそうなのかという疑問が生じた事でしょう。

年間600Pip(月50Pip)獲得する事を目標にすべき理由は2つあります。
これからその理由について具体的に説明していきます。

1-1 . 初心者は目標を金額で立てると失敗しやすいのでpip数を目標にすべきである

巷に溢れる情報には、年間または月間に得たい金額を目標に、日割り計算で毎日の金額を打ち出してトレードをする事を推奨するものが数多くあります。

早くお金を稼ぎたい気持ちは分かりますが、FXを始めたばかりの初心者がいきなり目標金額から日単位までの目標を立ててしまうとどうなると思いますか?

数字を追いかける事になり目先の損益に囚われ、ポジポジ病になってしまいます。

金額を目標にすると失敗しやすくなる原因ポジポジ病とは

ポジポジ病とは、ポジションを持っていないと落ち着かない状態の事を言います。エントリーしたくてたまらなくなっている状態とも言えます。

トレード技術も経験もない初心者だからこそ慎重になるべきだと誰もが分かっているはずなのに、なぜポジポジ病になってしまうのでしょうか。

人間の毎日の生活の中で最も身近にあって損得感情に直結しているお金の事だからです。

FXで勝った時に、「今日は30pip勝った」と言うのと、「今日は30万円勝った」と言うのでは、後者の方に現実味があって魅力を感じるのではないでしょうか。

ポジポジ病は人間の感じる快と不快の感覚的側面から捉える事ができます。

快の側面から捉えると、トレードで勝って儲けた事で、人間の脳からドーパミンという神経伝達物質が大量に放出され、それによって強い快感を感じます。

ところがこの快感は長くは続かないため、繰り返しドーパミンが放出される出来事を期待して行動するようになるのです。この行動がFXではエントリーする事にあたります。

ここで、ポジポジ病を不快の側面から捉える必要が出てきます。トレード技術が未熟な初心者は運良く勝つ事があっても、勝ち続ける事ができないからです。

もともと人間は、得したい事よりも損したくない事に焦点をあてて考え、行動する傾向が強いと言われています。(プロスペクト理論)

それに加えて人間は、ポジティブな事があった時よりネガティブな事があった時の方に反応しやすい傾向がある(社会神経学)とも言われています。

お金の損失により感じた悲しみや怒り、不安や焦りなどの不快感を両方解消して安心するためには、トレードで勝ってお金を得る必要があります。

このため繰り返しトレードをしてしまうのです。しかし、初心者は環境認識力も含めたトレード技術が無いので損失を必要以上に出してしまい、退場する事に繋がってしまいます。

1-1-2. ポジポジ病を予防し、正しい目標設定をするために必要な事とは

退場せずにトレードを続けていくためには、ポジポジ病を予防する事が必要です。

ポジポジ病は、人間がお金という損得に過剰に反応するように作られている事から生じます。

これを予防し、正しく目標を立てる唯一の方法があります。一つは金額で目標を立てずにpipsで立てる事です。

同時にもう一つ必要なことがあります。それはトレード技術を習得する事です。技術が備われば無駄なトレードをしなくなるので、ポジポジ病とは無縁になれるのです。

1-2. 年間600Pip(月50Pip)という目標は初心者が達成可能な数字である

年間600Pip(月50Pip)獲得する事は、どのようなトレードスタイルを選択したとしても、実現可能で理想的な数字です。

初心者の中には、トレードスタイルがまだ決まっていないという人もいます。

トレードスタイルとは、取引の方法のことを言います。

こちらの記事を参考に、自分の生活スタイルも考慮したトレードスタイルを選択することをお勧めします。

参考:FX初心者の正しい成長に必要不可欠なおすすめのトレードスタイル

トレードスタイルが人によって異なるため、総合的に判断して初心者が努力することで達成可能となる現実的な数字が年間600pips(月50pip)です。

この数字を見てどう感じたでしょうか?中には少ないと感じた人もいるのではないでしょうか。

私のトレード経験では、1つのトレード手法を用いて全く同じようにエントリーと利益確定を繰り返したにもかかわらず、100pipを超える利益の月もあれば-120pipという月の時もありました。

なぜそうなったのか?

理由は相場環境の変化に気づくことができなかった事にあります。

その時の相場の状態の変化によって、自分が使っていた手法が通用しなくなっていたのです。

このケースのように初心者は相場の変化に追従してトレードをおこなう技術が身についていません。そのため、月50pipを目標にしても、年間を通して毎月コンスタントに獲得していく事はそう簡単な事ではありません。

ビギナーズラックで運良く勝てる事はあっても、毎月勝ち続ける事は難しいでしょう。

ですが、大切な資金を失わず、毎月50pipを安定的に獲得する事が可能になる唯一の方法があります。それがトレード技術を習得する事なのです。

それでは次に、トレード技術を習得するための具体的な取り組み方法について説明していきます。

2. トレード技術を習得するための目標設定と具体的な方法

トレード技術とは、現在の相場の状態をチャートから読み解き、今後の値動きがどのようになる確率が高いのかを考え、トレード計画を立てて実際にエントリーから決済するまでの全ての過程の事を言います。

初心者はこの技術がないために、本を読んだりインターネット上で紹介されている手法を試してみたり、勝てる方法を日々探し回っています。

しかし、FXにおいて手法は木の枝葉の部分であり、それほど重要な事ではありません。それよりもっと大事な木の幹の部分を学ぶ必要があるのです。

2-1. トレード技術の習得の第一歩はテクニカル分析を学ぶ事

チャートを開いて現在の価格を見た時に、相場がどういう状態にあるのか、これから上がろうとしているのか下がろうとしているのかをどのように判断していけば良いのでしょうか?

それを判断する方法がテクニカル分析です。分析ができるようになって始めてトレード計画を立てられるようになります。

毎月コンスタントに50pipを獲得し続けられるようになるためには、トレード計画を立てて実行できるスキルを身に着ける事が非常に重要なポイントになります。

初心者が一目でわかる! ステップ式トレード技術習得カリキュラム

ステップ1からステップ7までの表

上図はトレード技術習得のためのSTEP1からSTEP7までの項目です。

表の上側からトレードの基礎となる土台となっていますので、必ずSTEP1から順番に取り組んでいきましょう。

STEP1から順番に取り組み、1つのSTEPを習得する目標期間を約1~2か月としましょう。

ただし、ここに書いた期間はあくまでも一般的な目安で、人によって異なります。

焦らず自分のペースでじっくり取り組むことをお勧めします。

各ステップの学習をしてインプットが済んだら実際のチャートで値動きを検証していきましょう。チャートで検証をして基礎を固めつつスキルを積み上げて行く事で、トレード技術は自然と身についてきます。

参考:FXで安定的な「勝ち」を手に入れるために勉強すべき4つのポイント

他にもこのサイトにはトレード技術を習得するために役立つ記事が多数あるので、合わせて参考にして、あなたの学習に役立てて下さい。