あなたもFXに興味はあるけど、「何も知らないから」と手を出すのに戸惑ってしまいませんか?
投資初心者は「FXって何?」「難しい投資なの?」と疑問に思いますよね。
そんな悩みを持ちながら、なかなかFXに踏み込めないあなたのために、わかりやすく解説していきます。
そもそもFXとは何か
FXとは日本円だけではなく、世界中のさまざまな国の通貨(2国間)の売買によってその差額で利益を得たり、損失が出たりする取引のことをいいます。
通常、価格(レート)は変動していて、その上昇・下降のどちらかに動くのかを予想して取引を行います。
例えば、レートが上昇すると思えば買い、逆に下降すると思えば売りで注文を出し、予想通り行けば利益、予想が外れれば損失になるということです。
FXの魅力は3つ
株式や不動産投資など、他の様々な投資と比較して、FXには3つの魅力があります。
魅力1:少額から取引可能
FXの最大の魅力は、少額から取引できるところです。
「少額取引だと利益も少なそう・・・」と思うかもしれませんが、FXにはレバレッジという仕組みがあります。
レバレッジとは資金の最大25倍までの取引を行えることで、資金が少なくても多くの利益を狙うことが可能です。
1万円の資金があれば、最大25万円の取引ができるということになります。
もしあなたが手元に1,000円しか持っていなくても、2万5,000円の取引が可能ということです。
これなら少ないお小遣いの中からでも、FXを始めてみようと思いませんか?
魅力2:平日なら24時間取引できる
FXは、他の投資に比べて取引時間が長いため、昼間は仕事で忙しい人でも、出勤前や帰宅後など、取引チャンスがたくさんあります。
FXが24時間取引を行うことができる理由は、日本の為替市場が閉まっていても、世界中のどこかの市場が空いていれば取引が行えるからです。
FXは、スマホでも取引可能なので、外出先でも空いた時間を使って取引できます。
例えば、主婦の人が買い物をしているときでも、レートを確認し、注文の変更や決済(取引を終わらせる注文を出すこと)等も可能ということです。
魅力3:買い・売りのどちらからでも利益を出せる
FXは「買い」・「売り」のどちらの局面からでも利益を狙うことができるのです。この「買い」「売り」というのは日本円を基準に考えます。
買い・・・円を売り外貨を買う
売り・・・外貨を売り円を買う
FXでの利益の出し方を、一番身近な日本円と米ドルの組み合わせで解説します。
買いから利益を出す場合
今日、1ドル=100円で買いました。
⇓ 1ドルに対して円の価値が下がる(円安)
1週間後、1ドル=110円になったので売りました。
このように、円が安いときに買い、高くなったら売ることにより利益となります。
1ドルあたり10円増えているので、もし1,000ドル分買っていたとすれば、
10円(1ドルあたりの利益)×1,000(所持していたドル)=1万円の利益ということです。
今日、1ドル=100円で売りました。
⇓ 1ドルに対して円の価値が上がる(円高)
1週間後、1ドル=90円になったので買いました。
このように、円が高いときに売り、安くなったら買うことにより利益になります。
1ドルあたり10円安く買っているので、もし1,000ドル分売っていたとすれば、
10円(1ドルあたりの利益)×1,000(所持していたドル)=1万円の利益ということです。
売りから取引できる理由は、FX取引というのは、一方的な外貨の交換ではなく、「買い」から始めれば「売り」で終わり、「売り」で始めれば「買い」で終わらなければいけないからです。
逆に買ったときより安く売ったり、売ったときより高く買ってしまうと損失になります。
FX取引に伴うリスク3つ
FXは魅力も多いですが、そのぶんリスクもあります。
リスク1:レバレッジによる損失拡大
レバレッジを使うことにより、少ない資金を増やして取引もできますが、逆に損失を出した場合も、レバレッジをかけた分だけ膨らんでしまいますので、初心者はレバレッジを使うなら、2倍くらいの取引にしておくと、リスクが少なくていいでしょう。
リスク2:コンピュータのシステムエラー
今はほとんどなくなりましたが、まれに取引の最中にFX会社のシステムエラーが起きるこがあります。
新規注文をしてからシステムエラーが起きると、せっかく利益が出て決済注文を出そうと思っても、一時的に取引が行えなくなります。その間に、値動きが反転して損失になってしまうこともあるのです。
FX会社のシステムエラーに関するリスク回避としては、口座開設する際に、2つ以上の会社の口座を作っておくことです。
口座を複数作っておくことで、もう片方の口座から、現在持っている取引と反対の方向で取引すれば、片方が損失でも、もう片方は確実に利益となるポジション(決済が完了していない取引)を持つことができ、損失を相殺することができます。
口座開設自体には、基本的にどの会社も手数料はかかりませんので、システムエラーが心配な方は複数の口座をつくっておきましょう。
複数の口座開設する利点として他にも、取引に関する情報量が増えたり、その会社ならではの取引ツールを使えるようになります。
FX会社のリスクだけでなく、自分のパソコンやスマホの不調で取引できなくなることもあるため、取引を行う際は、新規注文と同時にストップ注文(損失を限定する注文)を出しておおくと損失を最小限に抑えることができます。
リスク3:勉強不足による取引のギャンブル化
FXをするうえで一番やってはいけないことは、勉強せずに取引を始めることです。
FX取引の値動きは上昇・下降のどちらか、つまり50%の確率で勝つことはできますが、勉強もせずにギャンブルのような取引をしてしまうと、すぐに資金がなくなってしまいます。
しっかり勉強をして、FXの知識を身につけてから取引を始めれば、連続して勝つことが可能になります。
一度身につけた知識は、今後もFXをする上であなたの役に立つはずですので、是非、専門用語はもちろん、注文方法や分析方法など勉強してからFXを始めてみてください。
初心者は負ける可能性が高いので、自分の資金を守るためにも、FX取引で使う資金は、お小遣いなどの余剰資金から捻出するようにしましょう。
FX取引前に覚えておくべき専門用語
FX取引を行う前に最低限覚えておくべき専門用語があります。
FX会社選びの参考にもなりますので、是非覚えましょう。
専門用語1:スプレッド
スプレッドとは、取引1回ごとにFX会社に支払う手数料のことです。
通貨を買うときの値段(買値・かいね)と通貨を売るときの値段(売値・うりね)には差があり、その差額をスプレッドといいます。
上図は、米ドル/日本円で取引をした場合ですが、差額は0.02円となっており、これがスプレッドにあたります。
1通貨あたりのスプレッドとなりますので、もし100通貨で取引すれば2円、1万通貨で取引すれば200円を支払うことになります。(支払うというより、スプレッド額を引いた状態から取引スタートになります)
FX会社によってスプレッド額に差がありますので、少額資金から始めたい人はスプレッドの狭い(少ない)会社を選択しましょう。
取引回数を最小限に抑える(無駄な取引をしない)のも、スプレッドを減らすことに繋がります。
専門用語2:スワップポイント(スワップ)
スワップポイントとは、FX取引をする際に選択する2国の通貨の金利差のことです。
新規注文をし、決済注文が完了していない取引の最中のことを「ポジションを持つ」といいますが、ポジションを保有しながら日をまたぐごとに、スワップ(金利差額)を受け取り、または支払いになります。
低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買う・・・スワップ受け取り
低金利の通貨を買い、高金利の通貨を売る・・・スワップ支払い
スワップポイントについてはこちらで詳しく説明しています。
【初心者向け】FXのスワップポイントとは?いまさら聞けない超基本
https://newfxb.com/currency-swap/
専門用語3:取引通貨単位
これは、取引する通貨の量のことです。
FXは基本的に1万通貨からの取引となりますが、1万通貨とは、その国の通貨を1万個集めたことをいいます。
FX会社によって最低取引通貨単位も違いますが、一番最少で1通貨から取引できる会社もあります。
取引通貨が少なければ、その分必要な資金も少なくてすむということです。
専門用語4:通貨について
FX取引は、3桁の通貨コードで表記されます。
- 日本円の場合・・・・JPY
- JP=国別のコード Y=通貨の頭文字(JaPanese Yen)
- アメリカの場合・・・USD
- US=国別のコード D=通貨の頭文字(United States Dollar)
初心者が、通貨ペアの選択に困った場合は、米ドル/円を選びましょう。
米ドルは、世界の基軸通貨で値動きが安定しているため、日本円と米ドルの通貨ペアが初心者にはオススメです。
逆に、通貨ペアを米ドル以外の通貨、例えばオーストラリア/円にした場合、オーストラリア・日本・アメリカ3国の値動きを見る必要がでてきます。
これは、オーストラリアドルを購入する際に、一度日本円を米ドルに換金してからオーストラリアドルを購入するからです。
3国の通貨の分析は、慣れていない初心者にとって難易度が上がるため、まずは米ドル/円の2国から少しずつ慣れていき、うまく分析ができるようになったら他の通貨に挑戦しましょう。
詳しい分析方法は(チャート分析|相場の流れを上手に捉えるための実践的な分析方法)をご覧ください。
米ドル以外に人気のある通貨
- オーストラリア ……AUD
- ユーロ ……EUR
- 中国 ……CNH
- カナダ ……CAD
- イギリス ……GBP
- ニュージーランド ……NZD
このように、どこの国の通貨の表記なのかを知っておくと取引をスムーズに行うことができます。
自分が興味のある国の通貨コードは覚えておくといいですよ。
FX会社によって取り扱う通貨の種類が違いますので、上記にないマイナーな通貨を取引したい場合は、取り扱いの有無を確認してから口座開設しましょう。
資金はいくら必要か
FXは少額取引をウリにしていますが、実際はいくら必要なのでしょうか?
それは、口座開設をするFX会社や、レバレッジのかけ具合によって異なります。
FXは10,000通貨取引が基本ですが、1,000通貨取引もできる会社も増え、1通貨取引を可能にした会社まであります。
では10,000通貨、1,000通貨、1通貨それぞれいくら必要なのでしょうか?
レバレッジをかければかけるだけ資金は少なくすみますが、少し損失方向に値動きしただけで、FX会社がトレーダーの資金を守ろうとして、ロスカット(これ以上損失を出さないように強制的に決済すること)をします。
FXの値動きは常に上昇・下降を繰り返しているので、もしかしたら、また反転して利益を得られたかもしれないのに、ロスカットによってその取引は損失として終了となります。
レバレッジを低くすることによって、取引に余裕が出ますので、初心者はトレードの分析に慣れるまでは、できるだけレバレッジ無し、または2倍くらいまでに抑えることをオススメします。
デモトレードで練習しよう
デモトレードは、お金をかけずに取引の練習をするためにあります。
初心者は、デモトレードから始めて、取引がどういう流れで行われているのかを把握しておきましょう。
デモトレードの登録は簡単です。
- メールアドレス
- パスワード(簡単なものでOK)
- ニックネーム
の3点のみ必要になります。
登録が完了すれば、その会社からIDが記載されたメールが届きますので、デモ口座にログインしてデモトレードを始めることができます。
具体的なデモトレードの取り組み方については、詳しくはこちらで説明しています。
口座開設してみよう
FX取引において、絶対に欠かせないのが口座開設です。
FX会社がたくさんありすぎて、初心者は迷ってしまうかもしれませんが、難しく考えず、自分の資金と相談しながら、取引通貨単位やスプレッド、スワップポイントなどを参考に開設してみてください。
初心者は、なるべく少額で取引できる会社がオススメです。
会社によっては、口座開設時にお得なキャッシュバックキャンペーンなどがついている場合もあります。
複数の会社のデモトレードを試してみて、本番にうつる際に自分に合った会社の口座を開設するのも一つの手です。
口座開設方法の5つのステップ
- ステップ1.ホームページで開設したい会社をにアクセス
- ステップ2.申し込みフォームに必要事項を入力
- ステップ3.マイナンバーや身分証明書の画像を添付する(コピーして転送可)
- ステップ4.FX会社による審査
- ステップ5.FX会社からログイン情報が送付される
全体で1週間ほどかかります。
ログイン情報が送付されてきたら、口座情報も一緒に記載されていますので、その口座に入金すれば取引が開始できます。
まとめ
FXは少額資金(最低約4円)で平日なら24時間取引可能であることから、敷居も低くなっており、誰でも簡単に始めることができます。
家にいながら、空いた時間を使ってお金を稼げることもFXの魅力ですね。
最初はデモトレードや少額取引から始めて、取引に慣れ連続して勝てるようになったら少しずつ資金を増やしていきましょう。
FXで早く勝つには、知識を身につけることが大切です。
ぜひ勉強してからFXを始めてみてください。