楽に利益を出せる適正なレバレッジとは?FX初心者ならではの方法

FX レバレッジ 初心者

まず始めにレバレッジとは、FXでは、取引業者の口座に自分の資金を証拠金として預け入れることで、証拠金の数倍の金額で取引できます。これを「レバレッジ」といいます。(証拠金=口座に入金した資金の事)

よくレバレッジの説明では、証拠金にかける「てこ」のようなものだと言いますが、これは少ない資金でも大きな取引ができるようになることを表しており、「レバレッジ○○倍」といった言い方をします。

現在国内のレバレッジの上限は25倍となっています。

しかし初心者の方などは、レバレッジを使うにしてもどれくらいのレバレッジを掛ければいいのか分からない事はありませんか?「初心者に適したレバレッジは何倍だ」という記事は世の中にたくさんあり、迷っているかもしれませんが、この記事では初心者に適したレバレッジとその理由を説明していきます。

この記事を読んで間違わないレバレッジを選びましょう。

1.初心者オススメレバレッジは1倍

初心者の方は、まずはレバレッジ1倍から始めてみてみましょう。レバレッジ1倍で取引するためには、1万通貨を購入する際、証拠金が約100万円無ければ購入する事が出来ません。(1ドル100円の為替レートの場合)証拠金を100万円も回せないという方は通貨単位を落として、1000通貨などで始めてみましょう。それならば、10万円で始める事が出来ます。なぜレバレッジ1倍が初心者にオススメなのかその理由を説明していきます。(関連記事:レバレッジ1倍とは?リスクを軽減させるトレードスタイルとそのメリットを徹底解説!)

1-1.強制ロスカットのリスクが無い

レバレッジを高く設定し、取引量も上げていくと「強制ロスカット」のリスクが上がってしまいます。

例えば1ドル100円時に、証拠金10万円で、レバレッジ25倍に設定し、2万通貨を買うとした場合、必要証拠金は8万円なので、確かに購入して取引を行う事が出来ます。しかし、ポジションを取った時の証拠金維持率は「125%」です。証拠金維持率は多くの会社で「50~70%」を切るとロスカットされてしまいます。つまり強制ロスカットされてしまうと、取れたはずの利益を取れる機会を失ってしまう事になります

しかし、同じ条件でレバレッジ1倍、1000通貨だとしたら、この時の証拠金維持率は「100%」となります。

100%の維持率だったら前の条件の方が高くていいじゃないかと思うかもしれませんが、今回はレバレッジ1倍なのでたとえ、1ドル100円から90円に下がったとしても、維持率は「90%」までにしか落ちません。

それにくらべて前の条件だと、「97円」まで下がったらロスカットされてしまいます。

以上の事からレバレッジ1倍にすれば強制ロスカットのリスクが無いという事が分かります。

1-2.1倍でも十分利益が取れる

FXで利益を得るためには、レバレッジ1倍でも十分利益を得る事が出来ます。

レバレッジ1倍だけに限った事ではないのですが、初心者の方がレバレッジを大きく掛けながら、利益になるところだけを狙って結果を出し続ける事は、ほぼ不可能です。

FXには「スワップ(金利)ポイント」というシステムがあります。

買いのポジションを保有している場合のみ、1日毎に通貨ペアに応じたスワップポイントを得る事が出来ます。

おすすめのFX会社のスワップ一覧表

各会社、通貨ペアごとのスワップポイント

初めは、早く結果を出したくて1回のトレードを短い時間で、したくなるところですが、「スイングトレード」といった、1回のトレードを数日~数か月かけてスワップポイントを毎日得ながらゆったりと行うトレード方法も1つの手で、初心者にはとても適した手法です。

レバレッジ1倍とは?リスクを軽減させるトレードスタイルとそのメリットを徹底解説!

1-3.長くポジションを持てる

以上の事から結果的にポジションを長くもてる事になります。

ポジションを持てているという事はまだ損益を確定してはいないので、「負け」や「マイナス」になってしまった結果は訪れていません。

初心者の方などに多くみられるのは、マイナスが続いて、メンタル的にまいってしまい取り返そう取り返そうと、闇雲にどんどんエントリーし、資金を大きく減らしてしまう傾向にあります。

これを「ポジポジ病」といいます。常に相場に参加していないとチャンスを逃してしまうような気持になって落ち着かない状態です。

ポジションを長く持てて、長い目でゆったりとしたトレード方法なら分刻みや秒刻みでチャートをチェックする必要もないので、ポジポジ病になることは無いです。

2.取引する際に注意するポイント

次は、初心者の方が注意すべき事やちょっとした準備などを3つだけ、紹介と説明をしていきます。

これからFXを始めて間違った方向に向かい、大切な資金を守っていくために頭に入れておいてください。

2-1.国内のFX会社を選ぼう

国内業者海外業者大まかに2つの選択肢がありますが、口座を作る際には国内のFX会社を選ぶようにしましょう。安全だからです。その理由を説明します。

出金するのに手間がかかる

ある事例で、出金するために手続をしようとしたが、説明を見てもやり方が分からず、問い合わせたところ、電話オペレーターに日本語がうまく伝わらず、ようやく理解してもらえたが、今は出金出来ないと言われた結局、出金出来たのが数ヶ月後だった

海外の会社自体が倒産

予告もなしに海外の会社が倒産してしまい口座に入金していた金額の保証もないままそのまま音沙汰なし

このようなケースは国内の会社ならばありえない事です。そもそも海外では資金を全額補償する制度がある会社と無い会社があり(国内では保障することが法律で定められている)無い会社でそのようなことが起きると保障されない可能性が大いにあります。

このように色々とトラブルが起こりうる可能性が極めて高いので、初めは必ず国内で口座を作りましょう。

2-2. 初心者にオススメな通貨ペアは「米ドル/円」

初めは「米ドル/円」の通貨ペアで取引を行いましょう。なぜかと言うと、最もメジャーで「ボラティリティー」が少ない通貨ペアだからです。

ボラティリティーとはその通貨ペアの価格変動率の事です。

為替のレートがどの程度上下に動いたかを表すものです。為替相場が激しく動いている場合、ボラティリティーが「大きい」と表現され、為替相場の変動が小さく緩やかな場合は、ボラティリティーが「少ない」と表現されます。

本来トレードでは、ボラティリティーが大きい通貨で売りか買いを間違えず判断して、大きく利益を取る事が出来るのが理想のトレードなのですが、FX初心者の方にはその判断が難しいです。

始めはボラティリティーが少ない通貨ペアを選ぶと、動きも緩やかで、急な値動きも少ないため初心者の方には落ち着いてトレード出来ます。

2-3.ネット環境を整える

FXを行うにはネット環境は必ず必要なのですが、今使っているネット環境が「重い」「たまに回線が切れる」などの状態だと、せっかくのチャンスを見逃したり、損切りのタイミングが遅れたり良いことがありません。

まず出来る事は。

  • 自宅のパソコンは有線接続にする
  • フリーWifiなどを使わない

もし分からない事などがあるなら、契約しているプロバイダに自分の契約内容がどうなっているのかを確認してみましょう。

3.まとめ

初心者に適したレバレッジは「1倍」でした。「適した=稼げる」ではなく、リスクなく安全にトレードを行える観点から見ての適しているになります。

初めはリスクなく自分の資金を守りながらやっていくのが長くFXを行え、長くFXに携わっていれば必然的に上達も早くなります。もちろんトレード方法以外の、通貨ペア選び、口座選びなどもしっかりと確認していきましょう。(参考:FXレバレッジ規制25倍から10倍はいつから?)