FXを始めたいと思っているけど、「いくらから始めれるの?」と疑問に思っている人も多いのではないのでしょうか?
口座を開設する会社によって必要な資金は異なりますが、FXは投資の中でも、ごくわずかな金額から始めることができます。
少ない資金でFXを始めたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
1通貨から3つのステップで利益を上げて行く方法【事例付き】
初心者は1通貨から取引を始めることで、損失リスクを最小限に抑えることができます。
ステップ1:1通貨取引でいろいろな注文方法を試す
1-1 SBI FXトレードに口座開設
まずは、1通貨取引ができる会社(SBI FXトレード)の口座を開設しましょう。
- ホームページでSBI FXトレードにアクセス
- 口座開設の申し込みフォームに必要事項を記入
- マイナンバーや身分証明書の画像を添付し、送信する(コピーして郵送でも大丈夫です)
- FX会社による審査
- 審査に合格すれば、FX会社からログイン情報が送付される
以上5項目(約1週間ほど)で口座開設完了となり、ログイン情報と共に口座番号が記載されているので、そこに入金すれば取引が開始できます。
5パターンの注文方法
パターン1 成行注文
レート(値動き)を見ながら、「ここだ!」と思ったときに注文をし、その時の価格がそのまま反映される方法です。
パターン2 指値注文
自分が売買したい価格を指定して注文をする方法です。自分に有利な価格を指定することができますが、値動きの状況により、指定された価格になるまで時間がかかることもあります。
パターン3 逆指値注文
金額を指定できるところは指値注文と同じですが、自分に不利な価格を指定する注文方法となります。予想とは反対の値動きしたときのことを想定し、この注文を加えることで、損失を限定することができます。
パターン4 IFD注文
一度に新規注文から決済注文まで、両方の金額を指定して注文をだし、予定通り値動きをすれば利益確定となる注文方法です。決済注文を損失方向に出すことで、リスク管理の注文としても使えます。
パターン5 OCO注文
同時に2種類の注文をだし、片方が成立したらもう片方は自動的にキャンセルされる注文方法です。今後の値動きが予想しにくいときに便利です。
まずは、この5パターンの注文操作がスムーズにできるようにしましょう。
FX取引は注文操作が基本ですので、ここで戸惑っていると、取引チャンスを逃してしまうこともあります。
注文操作をマスターすることで、自分の生活スタイルに合わせた取引ができることにもつながります。
注文操作に慣れたらステップ2にステップアップしましょう。
ステップ2:10通貨取引でテクニカル分析に基づいたトレードを試す
FXの分析に欠かせないのがテクニカル分析です。
テクニカル分析については(FXで安定的な「勝ち」を手に入れるために勉強すべき4つのポイント)でとても詳しくお伝えしています。初心者がFX取引に必要な知識がたくさん掲載されていますので、ぜひ読んでみてください。
テクニカル分析は確率論ですので、これを身につければ、勝率はかなり上がります。
まずは、次にご紹介する事例をもとに実際にトレードしてみましょう。
事例1
①日足、4時間足の両方を見て、両方がアップトレンドになり、4時間足の終値が確定
→買い注文
(アップトレンドが確定したローソク足の安値の下側10pipsで逆指値注文を出しておく)
②アップトレンド発生が確定したローソク足を1本目として、3本目が確定した
(時間の都合で3本目の決済注文ができない場合は、5本目確定で決済注文)
→決済注文
事例2
①日足、4時間足の両方を見て、両方がダウントレンドになり、4時間足の終値が確定
→売り注文
(ダウントレンドが確定したローソク足の高値の上側10pipsで逆指値注文を出しておく)
②ダウントレンド発生が確定したローソク足を1本目として、3本目が確定した
(時間の都合で3本目の決済注文ができない場合は、5本目確定で決済注文)
→決済注文
このようにテクニカル分析を使って取引をし、3か月連続して勝てるようになれば、通貨量を増やして取引しても勝率は変わらないはずなので、ステップ3にステップアップします。
テクニカル分析は確率論です。
3か月という期間は、私の経験上、勝率をみるのにとても良い期間と言えます。
もし3か月連続して勝てないようであれば、通貨量を上げても損失を増やすだけですので、もう一度テクニカル分析の見直しをしましょう。
ステップ3:通貨量を増やし、利益を上げる
3か月連続して勝てるようであれば、100通貨、1,000通貨と通貨量を段階的に上げていくことで、低リスクで利益を少しずつ上げていくことができるでしょう。
100通貨取引で3か月連続で勝つことができれば1,000通貨に、1,000通貨で3か月連続して勝てれば10,000通貨に通貨量を増やします。
少しずつ通貨量を上げることは、一気に通貨量を上げることに比べて精神的負担も少ないはずです。
10通貨取引では勝っていたのに100通貨、1,000通貨取引で勝てなくなってしまった場合に考えられることは3つあります。
- もう少しテクニカル分析の見直しが必要
- 通貨量を上げることによる精神的負担
- 勝率が上がったことで、もっと稼ぎたいと欲がでてしまう
少額取引で勝てない人は、通貨量を上げても絶対に勝つことはできません。
勝てないときは通貨量を下げて、もう一度自分の取引方法を見直してみてください。
FXの少額取引って具体的にいくら?
FXは、最低資金4円からの取引が可能です。
しかしFXで必要な資金というのは、あなたがが申し込む会社によって変わります。
それぞれの会社で最低取引通貨量が異なりますが、取引通貨量が少なければ少ないほど資金は少なくて済みます。
取引通貨量とは、その国の通貨を集めた数のことをいい、例えば「日本円を1万通貨」なら円を1万個、すなわち1万円ということです。
FXは10,000通貨取引が基本ですが、1通貨取引を可能にした会社の口座開設をすることで、最低資金4円から始めることができるようになりました。
最低取引通貨量が異なる会社と必要資金の一覧です。
レバレッジとは、少ない資金で取引したいときに、その資金の最大25倍までの取引をすること可能にしたものです。
例えば、4万円の資金があれば、最大100万円までの取引ができるということになります。
初心者の方はレバレッジの使い方を間違えると、すぐに資金がなくなってしまう場合がありますので、レバレッジの使い方については(レバレッジ1倍とは?リスクを軽減させるトレードスタイルとそのメリットを徹底解説!)をご覧ください。
FX初心者が少額取引から始めるメリット
初心者が少額から取引を始めるメリットは2つあります。
メリット1:負けても損失が少ない
初心者は、知識と経験が少ないので、負ける確率が高いです。
少額取引は利益も少ないですが、損失も少なくてすみます。
最初は少額やデモトレードで取引の練習をし、慣れて勝てる確率が上がってきたら、取引通貨量やレバレッジを上げていきましょう。
メリット2:実践経験を積むことができる
初心者は、FXを始める前にFXについて勉強するべきですが、実際に勉強してから取引を始めてみると、つまずくことが多いです。
例えば
①注文方法
②分析方法
③決済のタイミング
この3つは、勉強だけでなく、実際に取引をしてみないと身に付きません。
リスクの少ない少額取引をしている間に、この3つをスムーズにできるようにしておきましょう。
FX初心者が少額取引をするデメリット
デメリット1:利益が少ない
先ほどメリット1でお伝えしたのと同じように、損失も少ないぶん利益も少なくなります。
FXを始めようと思っている人は、お金を稼ぎたくて始める人がほとんどです。
しかし、「早く稼ぎたいから」と初心者のうちから大金を注ぎ込んで、ギャンブルのような取引ばかりしていては、すぐにあなたの大事な資金が無くなってしまいますよ。
FXは経験を積んでいくうちに少しずつ勝てるようになりますので、焦らずゆっくり知識と経験を身につけていきましょう。
FX初心者がFX取引で勝っていくためには、実践に入る前に、まずは勉強をして基礎知識を身につけることが必要不可欠です。
FXを勉強するときはスプレッドやスワップポイントといった、FXでよく使われる専門用語はもちろん、通貨の値動きの根本である円高・円安などの為替に関することも理解しておくと良いでしょう。
勉強をせずに取引を始めてしまうと、分からない用語などが出てきたときに、その都度本やインターネットで調べる必要があり、余計に時間がかかってしまいます。
それに比べ、知識を身につけてからFXを始めることで、スムーズに取引を始められます。
デメリット2:レバレッジのかけすぎによる強制ロスカット
レバレッジをかければかけるほど、必要資金は少なくなります。
必要資金額=(相場×通貨量)÷レバレッジ
上記の計算式が成り立ちますので、レバレッジが高い方が必要資金が少なくなるのです。
しかし、レバレッジが高いほど、ロスカットされやすくなります。
ロスカットとは、損失を確定して決済することで、資金を守るためにとても大切な行為です。ロスカットについては(ロスカットとは? プロが使っているロスカット方法を詳しく解説)をご覧ください。
まとめ
FXは実践経験を積むには、1通貨取引から始めて少しずつ通貨量を上げていくことで、リスクを最小限に抑えることができます。
少額取引をしている間に、FXの基本的な操作に慣れていきましょう。
基本的な操作に慣れたら分析方法を学び、勝率の高い取引をすることで、利益を上げていくことができます。
時間は少しかかるかもしれませんが、リスクを少なく勝率を上げていくには、この方法が一番の近道になります。
ぜひ試してみて下さい。