「FX、どうやれば良いの?」という悩みは、全てのFX初心者が最初にぶつかる壁ですよね。
「FX やり方」などでネット検索すると、数多くの記事がヒットしますが、結局のところ具体的なやり方ははぐらかされてしまっているように感じていませんか?
この記事では、初心者にオススメしたいトレードスタイルから実際のトレード手法、注意点まで、相場の世界で30年以上生き延びてきたプロから具体的に紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧いただき、実際にチャレンジしてみてくださいね!
1.週足チャートを使った長期トレードから始める3つのメリット
FXの世界の個人トレーダーは、負け組が8割以上とも9割以上とも言われています。
この記事を読まれているあなたが、負け組の仲間入りをし、最悪、相場から退場という事態に陥らないようにするために、多くの初心者が負けてしまう理由と、負け組にならないために長期トレードから始めるメリットを解説します。
1-1.初心者が、トレードをやればやるほど負けが増えていく理由
初心者が負け組になってしまう最も大きな理由はズバリ、「短時間でさくさく利益を取っていきたい」と短期トレードで目先のチャートの動きを追いかけてトレードしようとするからです。
世の中には「スキャルピング」と呼ばれる超短期(数秒~数十分程度の短期間)で注文~決済までを行うトレードスタイルが人気のようです。
しかし、スキャルピングは非常に高度なテクニカル分析のスキルが求められる、最も難しいトレードスタイルなのです。
スキャルピングは主に「1分足」や「5分足」などのローソク足の更新間隔が短いチャートを見て小さい値幅を抜き取るような形でトレードを行います。
世の中のFXトレーダーは、「1時間足」「4時間足」「日足」「週足」「月足」など、様々な時間足のチャートのいずれかをメインにトレードをしています。複数の時間足を照らし合わせながらトレードを行うトレーダーもいます。
「1分足」や「5分足」の動きは、他のどの時間足を見ているトレーダーからの注文が入っても値動きに影響されます。そのため、値動きが不安定になりやすく、突然期待した方向とは逆方向に大きく動き出し、損切りになってしまう可能性が高いです。
下の画像(米ドル円の同一時間の1分足と1時間足のチャート)で具体的な例を説明します。
1分足チャートでは、相場がめまぐるしく動いているように見えます。
それに比べ、1時間足チャートのローソク足1本は1時間分の値動きを表しており、1分足の60個分の情報が詰まっています。
1分足で下落の流れだからと思い、売りトレードを行っても、買いの流れになっている1時間足で買い注文が入れば、1分足の下落の流れは簡単に飲み込まれてしまうことになります。
逆に1時間足の動きは、1分足の動きには大きな影響を受けない事もお分かりいただけるのではないでしょうか?
したがって、スキャルピングなどの短期足トレードで安定して勝っていくには、全ての時間足のチャートを見てそれぞれの値動きを想定する必要があるということです。。
複数のチャートを見ながら、総合的な判断の上で一瞬のチャンスを狙える高度なチャート分析(「マルチタイムフレーム分析」と呼ばれています)技術が不可欠となるので、初心者にはおすすめできません。(関連記事:FXで勝つにはマルチタイムフレーム分析が必須)
1-2.長期トレードなら、成長にも繋がる3つのメリット
短期トレードが特に初心者が負ける原因である一方で、その逆である長期トレードは初心者向きでおすすめです。
そのメリットを3つご紹介します。
メリット1:チャート判断がシンプルで短期トレードより勝ちやすい
週足チャートをメインにトレードを考える場合、短期足のチャートの値動きは誤差の範囲にしか見えず、多くの時間足チャートをチェックする必要がなくなります。狙い目を絞り込む判断が短期足トレードよりも断然シンプルになり、その結果勝率もアップさせやすくなります。
メリット2:一瞬の判断に迫られず、FX初心者や平日仕事に追われている方でもゆったりトレードできる
週足チャートでは、ローソク足一本は一週間分トータルの値動きで確定しますので、実際のチャートを見ていても動きのめまぐるしさはあまり感じられません。また、土曜の早朝にその週のローソク足の終値が確定し、週末は市場も休みになるので、週明けまでゆっくりとトレードチャンスを探すなど判断をしながら備えることができます。仕事と並行してトレードをしていきたいと考えている方(兼業トレーダー)にも非常に向いている手法と言えます。
メリット3:「トレンドに乗る」という感覚を短期トレードより体感しやすく、勝ち組トレーダーとして成長していける
激しくトレンドが変化し、想定外の動きが頻発する短期トレードでは、トレンドに常に上手く乗ることが非常に困難です。
勝ったり負けたりを何度も繰り返した結果、「トレンドに乗るのなんて不可能、結局FXはイチかバチかのギャンブル」という印象しか持てなくなってしまいます。
その点、長期チャートの場合は短期チャートより値動きが安定しているので、勝ちトレードを繰り返していく中で「トレンドに乗る」という感覚を体感しやすい点もメリットになります。
長期足で成功体験を積んで自信を持てたら、次のステップではひとつ短い時間足のチャート(週足の次は日足)のチェックを追加します。
月足や週足の流れを意識しながらも、週足よりもトレード機会が多くなる日足メインでのトレードを追加でチャレンジしていくことで、トレーダーとしてステップアップを目指していくことも可能です。
2.最初は1通貨での少額トレードから!
1章では、勝ち組トレーダーになるためのトレードスタイルについて解説しましたが、2章では「いくらぐらいの資金から始めれば良いの?」と「おすすめのFX業者」について解説します。
2-1.少額トレードからステップアップしていきましょう
FXで勝ち組になるためには、1回の勝ち負けにこだわるのではなく、何度も利益確定や損切りを繰り返しながらも結果的に資金が増えていくようなトレードを続けていけることが最も重要です。
トレードを繰り返しながら資金を増やしていけるかどうかは、少額トレードではっきりと確認することができます。
いきなり大金を失うリスクを負って高額トレードから始めるのではなく、必ず少額トレードから始めるようにしましょう!
また1回のトレード金額が大きくなってくると、少額トレードのときと同じ気持ちでトレードを行うのは難しくなってきます。
結果を出しながら自信をもって注文できる範囲でトレードを行い、少しずつ1回あたりのトレード金額を増やしていくことをおすすめします。
2-2.1通貨単位からトレードできる「SBI FXトレード」がオススメ
少額でのトレードを行うには、対応したFX業者選びが必要になります。
一般的には最低取引通貨単位が(米ドル円の場合)「1,000通貨(=1,000ドル)」や「10,000通貨(=10,000ドル)」のFX業者がほとんどなのですが、なんと「SBI FXトレード」では最低取引通貨単位が「1通貨(=1ドル)」と圧倒的に小さいのが特徴です。
さらに、「SBI FXトレード」では新規口座開設と口座開設完了後のログインで「500円入金特典」を獲得できます。
1通貨単位のトレードであれば追加入金の必要なくトレードをスタートできますので、まずはこの後紹介するトレード手法を使って、お金を増やしていくことに挑戦してみましょう!
新規口座解説手順はホームページに詳しく掲載されていますので、こちらのページから申し込みを行いましょう。
なお、口座開設にあたっては、マイナンバーと本人確認書類が必要になりますので、あらかじめ写真データをスマートフォンで撮って用意しておくと、スムーズに手続きが進められるのでおすすめです。
コピーを郵送しても構いません。
3.移動平均線を活用したシンプルトレードのやり方の解説
1章ではトレードスタイル、2章ではトレード金額やFX業者について解説しました。3章では、いよいよ具体的なトレードのやり方について解説していきます。
3-1.トレーダーが意識するチャート分析方法
FXの世界では、チャートの分析方法に「唯一の正解」というものは存在しません。
トレーダーによって分析方法が幅広く分かれますが、その中で非常に多くのトレーダーから意識されているのは「移動平均線」です。この「移動平均線」とは、指定した期間の為替レートの平均値を計算して、チャート上に平均値の曲線を表示するものです。
・移動平均線の傾きでトレンドの向き(上/横/下)の判断の参考にする
・現在のチャートが移動平均線より上にいるのか下にいるのかで、買い/売りのどちらの勢力が強そうか判断の参考にする
・現在のチャートが移動平均線で反発したり突き抜けたりする動きを見て、新規注文や決済注文の判断の参考にする。
移動平均線を活用するトレーダーは、このような使い方を行っています。
※以降、移動平均線はMA(Moving Averageの略)と表記します。
3-2.チャート具体例
文字だけではイメージするのが難しいので、例として実際の日足チャート画像で解説していきます。
この画像は、一番右端が2018年2月22日時点の米ドル円の日足チャートで、チャート上には20日MA(赤色)・50日MA(黄土色)・100日MA(緑色)の3本を表示させています。
このチャートを見てみると、
・MAが短期間/中期間/長期間全て右肩下がりだから、下落トレンドの可能性の方が高そうだ。
・チャートはMAの下で推移しているので売り勢力の方が強そうだ。
・チャートが上がりかけても、オレンジのMAで折り返している箇所が多いので、売り方は短期MAを意識して売り注文を仕掛けている可能性があるかもしれない。
と考えられませんか?
チャート分析を行わないトレーダーは、例えば黒枠の上昇しているところで、目先の動きにつられて買い注文をしてしまい、注文した後から急降下して損切りするはめになることもあります。
最悪なのは損切りせずに塩漬けにしてしまい、どんどん含み損が膨らんで取り返しがつかなくなってしまうことです。これは負け組トレーダーのひとつの負けパターンです。
一方、勝ち組トレーダーは青枠あたりの大きく上げたところで売り注文を行い、トレンドに効果的に乗って利益を出していくのです。
もちろん、どの通貨ペアでも、いつもこのような分かりやすい形になっているわけではありません。
重要なのは、「分かりにくいチャートの時は無理してトレードを狙わず、分かりやすい形を作っている時だけトレードを狙っていくことで、より多くのトレーダーが自分と同じトレードをしてくる結果、想定どおりにチャートが動く確率が高くなる(言い換えると「優位性の高いトレードになる」)」ということなのです。
3-3.トレードルール解説
「3-2」で日足チャート画像を使った具体例を挙げましたが、実際に週足チャートを使い、この形を狙ったトレードの解説をしていきます。
ここでは、
✔事前準備の手順
✔トレードを行う詳細手順
✔注文手順
について解説していきます。
まず、事前準備を行い狙い目を探してトレードを始める前に、2点だけ必ず守っていただきたい重要なポイントがあります。
これはトレード終了後に集計し、結果を振り返るために必要なポイントです。
①最初は1通貨での注文を徹底し、トレードによって金額を変えない
初心者のうちは、後からトレードを振り返って分析することが困難になりますので、必ず1通貨に統一するようにしてください。
②トレード条件を満たした場面が来たら注文、条件を満たさない場面では注文しない
これもトレード結果を振り返って分析することが困難になりますので、トレード条件を満たしたと判断した場面だけトレードを行うようにしてください。
利益が伸びると利益確定したくなりがちですが、決済もルールと違うことをしないようにしてください。
事前準備の手順
SBI FXトレードのパソコン用「WEB NEXT」を使用します)
画面左上の方にある「テクニカル」をクリックし、画面のとおり設定すると、チャート上に3つのMAが表示されるようになります。
画面左上をクリックし、チャート表示を「週足」に変更します。
通貨ペアは画面左上をクリックして変更できます。
トレードを行う詳細手順
①新規注文を入れる通貨選び
週足チャートを使用し、短期20MA/中期50MA/長期100MAを表示
買いの場合
買いの場合は、MAが右肩上がりで上から20MA/50MA/100MAの順にMAが並んでいる。
そして、チャートが20MAまたは50MAの上を推移している状態のチャートを探します。
売りの場合
売りの場合は、MAが右肩下がりで上から100MA/50MA/20MAの順にMAが並んでいる状態になっている。
そして、チャートが20MAまたは50MAの下を推移している状態のチャートを探します。
※注意点
一度損切りになった通貨ペアは、大きな動きが出るまでトレードを行わないようにする(横ばい相場になっている可能性があり、横ばい相場は分析が難しいため、続けてトレードすると何度も負ける可能性が高くなる)
②新規注文のタイミング
今回は売りのケースで解説します。 買いの場合は逆で考えてください。
上記チャート画像のように、条件が揃ったチャートで20MAを一旦上に抜けたあと、再度落ちてくるタイミングを探します。
ローソク足終値確定時に20MAを抜けた時に売りの新規注文を入れます。
③損切りの設定
損切り注文は、終値確定時で入ったローソク足の高値の+15pip上に設定します。
④利益確定
エントリー位置から損切り位置までの値幅×2倍の位置に利益確定の設定をします。
注文手順
「WEB NEXT」での注文手順
1.中央にある注文画面から新規注文を行います。
2.
a)上部の「2WAY」「成行」は、「2WAY」が選択されてブルーになっているのを確認する(「成行」がブルーになっている場合は「2WAY」をクリックする)
b)数量欄には「1」を入力
c)「両建」をクリックし、「決済同時発注」をクリックしてから「決済同時発注の対象選択」画面で「指値・逆指値」をクリック
d)現在の為替レートを見て、損切りポイントまでのpips数を「逆指値」欄に入力し、損切りpips数の2倍の数字を「指値」欄に入力
e)売り注文の場合は青色の「売(Bid)」、買い注文の場合は赤色の「Ask(買)」をクリックして注文完了
3-4.10回トレードができたら、結果を振り返る
実際にトレードを開始し10回分のトレードが終わったら、次の結果を集計してみましょう。
10回トレードを集計
・勝ち数(プラス収支で決済になった回数)
・負け数(マイナス収支で決済になった回数)
・勝ち金額(勝った金額の合計)
・負け金額(負けた金額の合計)
参考までに、過去チャートから私が検証してみた結果※を集計してみたところ、勝率約66%、収支は+約2848pipsとなりました。
検証する人や期間などによって、数字は変わってきますので一概には言えないものの、勝率は5割を超えています。
一回あたりの平均損切り金額に対して平均利益確定額が1.5倍以上になっていて(いわゆる「損小利大」)、実トレードでも期待できそうですね!
※2018年1月~2019年8月の期間下記17通貨で検証した結果、15勝(+4888pips)10敗(-2040pips)になりました。
EURUSD、AUDJPY、AUDUSD、EURGBP、EURJPY、GBPJPY、GBPUSD、NZDJPY、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、CHFJPY、EURAUD、EURNZD、AUDCHF、CADJPY、EURCHF
個人のトレード判断により検証結果は異なる可能性があります。
10回トレードの振り返り方
実際にトレードを10回行って、マイナス収支に終わってしまった場合は次の10回で良い結果に改善できるように、トレード方法を振り返ることが大切です。
プラス収支で終わった場合も、次の10回でさらにプラス金額を増やしていけるよう、10回分全ての勝ちトレード/負けトレードを検証してみましょう。
・トレードルールをしっかり守れているか?全ての条件に合致しないのに妥協してトレードを行うと、中長期的には勝率が低下していってしまう恐れがあります。
・勝ちトレード/負けトレードのチャートの形を比較してみましょう。
・後から見比べてみると、負けトレードのチャートは綺麗な上昇や下落の形になっておらず、横ばいに近い見え方になっていませんか?
・後から見ても、チャートの形が綺麗で条件もすべて満たしていたのに負けトレードになってしまっている場合は、「こういう事もある」と受け入れましょう。
このトレードルールは、トレンドが出ていない場面では損切りになりやすいので、トレンドが出ていない場面での注文をできるだけ避けるようにしていく必要があります。
注文する前に見分ける力を付けることを意識してチャートを見ていくようにしてください。
重要なのは1回1回の勝った負けたではなく「やるべきトレードがしっかりできたかどうか」です。
全てのトレードで利益確定をするのは不可能なので、トレーダーが目指す目標は「トレードルールを守ったトレードを100%行う」ことです。
振り返りと改善点が見つかったら、改善点を意識しながら再び10回トレードを行いましょう。
10回分トレードが終わったらあらためて振り返り、満足できる内容(トレードルールを守れていて、結果も期待していたものと近い)であれば、次の10回トレードでは金額を増やしてみましょう。
なお、トレード金額を増やすと結果が悪くなる可能性があります。その理由として可能性が高いのは、不安感や焦りからルールを守れなくなることが考えられます。
連敗するとチャンスがきても躊躇して見逃したり、逆に負けを取り返すために条件を満たしていないのにトレードしてしまうからです。
その場合は、いったんトレード金額を少なくし、初心に帰ってルールを守ったトレードを行い、自信を付けてから再び金額を増やしていくようにしましょう。
4.トレード注意点
最後に、トレードにあたって注意が必要な点について3つ解説します。
1章から3章をしっかり実行していけば、結果的にここで解説する注意点は守られる事にはなるのですが、とても重要なことなのでしっかりと理解しておくようにしましょう。
4-1.高レバレッジでトレードをしない
FXの魅力のひとつは、少ない資金で大きな利益を狙うこともできる「レバレッジ」という仕組みがあることです。
FXをギャンブルとしてではなく、資産運用として取り組んでいくのであれば、特に初心者は高レバレッジでトレードをしないことを強くおすすめします。
例えばトレード資金100万円でFXを始めるとして、たった1回のトレードで10万円も20万円もの損失を出してしまうと、精神的なダメージが大きくなります。
その後のトレードで損失に対する恐怖感から、チャンスでの注文を見送ってしまったり、逆に損失挽回のためさらに高レバレッジで勝負し、資金全てを失ってしまい相場から退場するはめに陥りかねません。
一般的に1回のトレードで許容すべき損失の目安は、投資資金の1~3%程度と言われていますが、初心者の場合は上限0.5%をおすすめします。(投資資金100万円であれば、トレード1回の最大損失は5千円まで)
0.5%であれば単純計算で100連敗してもまだ資金を半分しか失わないことになります。
3章で解説したとおり、FXは一攫千金を狙うものではなく、優位性が高く勝ちやすい場面を厳選し、勝ったり負けたりを繰り返しながら結果的に資金を増やしていくことを狙う方が、勝ち組トレーダーになれる可能性が高いです。
相場に「絶対」はないので、自信のある場面でも連敗が続くことは十二分にあり得ますが、そんな時でも落ち着いてトレードを継続していけるようなレバレッジにしていきましょう。
4-2.損切りを徹底する
3章のトレードルールを守れば「新規注文時、セットで損切りを必ず設定する」と決めているので問題はないのですが、トレードを行う上では非常に重要な注意点になるので、損切りの重要性はしっかり理解しておくようにしましょう。
負け組トレーダーにとっての、ひとつの代表的な負けパターンが「コツコツドカン」です。これは「コツコツ勝ってドカンと負ける」という意味です。
利益が出たらすぐに逃げて利益を積み重ねていくものの、注文した逆方向に大きく動いた時に逃げ遅れてしまい、積み重ねた利益を大きく吹き飛ばしてしまうトレーダーが少なくありません(最悪の場合、たった一度の負けで全ての投資資金を失うケースもあります)。
FXを商売に例えるなら、消費期限を過ぎた生鮮食品は廃棄せざるを得ないのと同様に、トレードでも消費期限(事前に決めた損切りポイント)になったら廃棄(損切り)を徹底しなければ続けていくことはできません。
商売もそうですが、全勝(すべて消費期限前に必ず売り切れる)などはあり得ず、損切り(廃棄)を受け入れる事に慣れていくようにしましょう。
3章のトレードルールをしっかり実践して、損切りを当たり前のように行えるようになり、さらには「コツコツドカン(負け組パターン)」とは逆の「損小利大(勝ち組パターン)」を学んでいきましょう!
4-3.ルールで決めた以外のトレードをしない
勝ち組トレーダーの大半は、自分だけの「得意パターン」を持っています。
逆に、大半の負け組トレーダーや初心者トレーダーは得意パターンを持たず、感覚に頼ったトレードを行ってしまいます。
※他人頼みのトレード(「システムトレード等」や「サインが出たらエントリーするだけで勝てる、などが謳い文句の商材・ツール」)も、一時的には勝てる時もあるかもしれませんが、長く勝ち続けるのは難しいでしょう。
ルールで決めた以外のトレードを続けていても、長期的に勝っていくのは極めて困難です。特に初心者は不可能と言い切ってもいいくらい難しいです。
学びを得ることもできません。あえて学びがあるとすれば「結局は勝てないから、感覚トレードは今後一切やめよう」と何度も後悔するくらいです。
ルールにきっちり則ったトレードでの損切りは、「必要経費」であり「今後の成長に向けた勉強材料」にもなります。
しかし、ルールで決めた以外のトレードでの負けは単なる「衝動買いの無駄遣い」に終わってしまいます。
FXを趣味やギャンブルとしてでなく、将来に向けた資産運用だったり商売と同様のビジネスと考えるなら、ルールで決めたトレードを着実にこなし、ビジネスと同様に定期的に振り返りを行い(ビジネスの世界で言うPDCAサイクル)、資産を増やしながら自身の成長も図っていくようにしましょう!
5.まとめ
かなりのボリュームになってしまいましたが、「fx初心者のやり方」をひととおり、具体的に解説してみました。
・トレードは、短期トレードになるほど難易度が高くなり負けやすく(これが初心者がトレードをやればやるほど負ける大きな理由)、特にFX初心者は「週足チャートを使った長期トレード」がおすすめ
・最初は少額トレードからスタートし、結果を出しながらステップアップ(1回のトレード金額をアップ)していく
・多くのトレーダーが意識する「移動平均線」を活用したシンプルトレード手法を使い、10回トレードを行う度に結果を振り返り、トレーダーとしてのスキルアップも図る
・トレード注意点は大きく分けて3つ
①高レバレッジでのギャンブルトレードをしない
②損切りルールは厳守
③ルールで決めた以外のトレードは長期的に勝てないし自身の成長にもつながらないのでやらない
これらの注意点を守りながら記事記載のトレード方法を試してみましょう。